最高出力は「GT R」を大幅に上回る711㎰で0-100km/hは3秒フラット?
メルセデスAMGが開発を進める「GTシリーズ」の最強モデル、「GT Rブラックシリーズ」の市販型プロトタイプが再びニュルブルクリンクに現れた。新型コロナウイルスの蔓延がメルセデス・ベンツのタイムラインにどのような影響を与えているかは不明だが、GT Rブラックシリーズの開発が継続されていることは確かなようだ。
今回捉えたプロトタイプは、パナメリカーナグリルを備える迫力のフロントグリル、エアベントが備わるボンネット、巨大なリヤのウイング、アグレッシブなリヤディフューザー、クワッド形状のエキゾーストパイプなどで武装。カモフラージュこそされているが、強力なAMGモデルに共通する特徴のすべてが確認できる。
その心臓部には、「メルセデスAMG GT63S 4ドアクーペ」と共有するAMG伝統の4L V型8気筒ツインターボを採用。ブーストアップを筆頭とする専用チューニングにより最高出力は711ps、最大トルク800Nmを発揮するという。この数値は「AMG GT R」比でそれぞれ126㎰と100Nmもの上乗せとなる。また、車重は限定車としては日本でも発売された「GT Rプロ」とほぼ同じ1575kg。最高速度は320km/hに達し、0-100km/h加速はGT Rの3.6秒を大幅に凌ぐ3秒フラットを叩き出す。そのワールドプレミアは、新型コロナウイルスの影響でいまのところ流動的だ、2020年内の登場が期待されている。当然、価格は日本で2954万円とされたGT Rプロを上回る設定となるだろう。