450ps/610Nmを発揮するV8エンジンにより5秒以下の0-97km/h加速タイムを実現
7月13日、FCAはジープ・ラングラーの高性能コンセプトモデル「ラングラー・ルビコン392コンセプト」を発表した。
最大の特徴はV型8気筒エンジンの搭載だ。排気量は6.4Lで450ps/610Nmを発揮する。この高出力エンジンには8速ATが組み合わされ、0-60マイル(約97km/h)加速を5秒以下でこなす加速性能が与えられている。なお、車名の「392」とは、排気量の392立方フィートに由来するものだ。
このコンセプトモデルはジープ愛好家の強い要望から開発されたもので、現在はコンセプトの段階ではあるが、同社では市販化の可能性が高いことをアナウンスしている。ちなみに、V8エンジンをラングラーに搭載するのはこれが初めてだが、ラングラーの前身にあたる「ジープCJ」では1981年に5L V8(125ps/298Nm)を搭載したモデルが存在した経緯がある。
パワートレインのハイスペック化にともない、エンジンマウントやフレームを強化。サスペンションはアルミ製の新しいモノチューブ式で、ダンピング特性や放熱性が高められている。エキゾーストは2モード設定され、ボタン操作だけでパフォーマンスサウンドを変更できる。
卓越したオフロード走破性は、第3世代の「Dana 44」アクスルや「Selec-Track」フルタイム2速トランスファーケース、「Tru-Lok」電子制御式前後アクスルロックディファレンシャルといったアイテムによってさらに強化。17インチのビードロックホイールに組み合わせるのは37インチのマッドテレインタイヤで、これを収めるためにサスペンションにはモパー製ジープ・パフォーマンスパーツの2インチリフトアップキットが採用されている。
グラナイトクリスタルにペイントされたエクステリアでは、ブロンズカラーで強調された牽引フックやバッジ、スプリング、ショックアブソーバー、ホイールを採用。ルーフは、簡単にオープンにできるスカイワンタッチパワートップだ。
ハイパフォーマンスステアリングホイールを装着するインテリアでは、ゴールドのステッチを組み合わせるレッドロックカラーのレザーシートが特徴だ。