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VWが従業員によるID.3の実証テストを開始

欧州での市販に先駆けて従業員150人が実走テストに参加。データ収集を図る

フォルクスワーゲン(VW)が初の量産ピュア電気自動車(EV)専用モデルとなるID.3の実証走行テストを開始する。今年夏には欧州でデリバリーが開されるID.3は、すでにEV専用となったツヴィッカウ工場で生産が始まっているが、この最後の実証走行テストにドイツ・ザクセン州の3工場(ドレスデン、ツヴィッカウ、ケムニッツ)の従業員が参加。抽選でテスターに選ばれた150人の従業員が、150台のID.3を駆って数週間にわたって公道を走行し、日常の使い勝手や走行性能を評価していくという。

実証走行テストにドイツ・ザクセン州の3工場の従業員150人が参加し、150台のID. 3が公道を試走した。

バッテリー容量の異なる3グレードが用意されるID.3の1充電航続距離は、45kWh版が330km、58kWh版が420km、77kWh版が550kmとされており、100kWの高速充電器を使えば30分で約290km分の充電ができるとされている。今回の実走行実験ではこの航続距離の実現度や充電を含む日常の使い勝手などが試されるわけだが、自社製品とはいえ、使い勝手のあまりよくない部分などは発売後の売れ行きにも影響するだけに、厳しくジャッジされるものと思われる。
日本メーカーを含む他のメーカーも、一般の運転者と同程度の技量のドライバーに運転してもらい、フィードバックを得る方法もとっているようだが、これだけ大規模なのはVWならでは。その効果が市販されるID.3にしっかり反映されることを期待しよう。

ルボラン2020年9月号より転載
田畑修

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