ボルボSUVの全車でプラグインハイブリッドモデル「リチャージ・プラグインハイブリッド」を設定
8月25日、ボルボ・カー・ジャパンはSUVの「XC40」、「XC60」そして「XC90」のパワートレインを一新して、同日より発売を開始した。
新型XC40には、初めてプラグインハイブリッドモデル（PHEV）が設定された。これにより、すでにPHEVを設定している「XC60」と「XC90」を合わせてボルボのSUVには全車でPHEVが選べるようになった。
また、PHEV以外のモデルは全車48Vマイルドハイブリッド仕様となり、ディーゼル車を含めた純エンジン仕様車がなくなった。つまり、新しいボルボSUVは全車で電動化技術が採用されたわけだ。
新型「XC40」
●新型「XC40」モデルラインアップ
・XC40 B4：4,090,000円
・XC40 B4モメンタム：4,790,000円
・XC40 B4 AWDモメンタム：4,990,000円
・XC40 B4 AWD Rデザイン：5,390,000円
・XC40 B4 AWDインスクリプション：5,390,000円
・XC40 B5 AWD Rデザイン：5,890,000円
・XC40リチャージ・プラグインハイブリッドT5インスクリプション：6,490,000円
※価格は消費税込み
新型XC40に設定されたPHEV仕様「リチャージ・プラグインハイブリッドT5」には、180ps/265Nmを発揮する新開発の1.5L直列3気筒ターボエンジンに、60kW（約80ps）/160Nmを発するモーターと、こちらも新開発の7速DCTを組み合わせる。モーターだけによるゼロエミッション走行時は、最大45.6kmの航続距離を実現。
なお、新しいプロダクトラインとなる「リチャージ（Recharge）」は、「外部充電可能」という意味から今後導入される電気自動車（BEV＝バッテリーEV）とプラグインハイブリッド車の呼称として使用され、電動化を推進するボルボ・カーズを象徴する位置づけになる。
一方「B4」および「B5」は、2L直列4気筒ターボエンジンを組み合わせる48Vマイルドハイブリッドを搭載。ISGM（インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール）による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行なうハイブリッドシステムで、従来のスターターモーターに代わりISGMによってエンジンを始動し、アイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションの大幅な低減と、より上質感のある走行性能を実現させている。
新型XC40では「B4 AWDインスクリプション」および「リチャージ・プラグインハイブリッドT5インスクリプション」に、インスクリプション専用のオレフォス社製クリスタル・シフトノブを採用。
2Lターボエンジンは「B4」が197ps/300Nm、「B5」が250ps/350Nmを発揮。「B4」ではAWDのほかにFF仕様もラインナップされている。
新型「XC60」
●新型「XC60」モデルラインアップ
・XC60 B5 AWDモメンタム：6,390,000円
・XC60 B5 AWDインスクリプション：7,390,000円
・XC60 B6 AWD Rデザイン：7,990,000円
・XC60リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション・エクスプレッション：8,340,000円
・XC60リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション：9,490,000円
※価格は消費税込み
新型XC60には、従来のディーゼル「D4」やガソリン「T6」が廃止された代わりに、電動スーパーチャージャーを搭載した「B6」を新たに設定。今年4月に導入された48Vマイルドハイブリッド仕様「B5」、そしてPHEVの「リチャージ・プラグインハイブリッドT8」（従来の「T8ツインエンジンAWD」から名称変更）と合わせて、3つのパワートレインを設定した。
新たに導入された「B6」は、常用域での燃費向上と上質なドライビングフィールを実現する48Vハイブリッドテクノロジーを搭載し、幅広い回転域で豊かなトルクを生み出すターボチャージャーに加えて、低回転域でのレスポンスに優れる電動スーパーチャージャーを装着することで、300ps/420Nmを発揮。他の48Vハイブリットパワートレーンと同様に、ISGMを搭載し、モーターによる回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行うハイブリッドシステムを搭載。高出力と高効率を両立している。
また新型XC60では、「インスクリプション・エクスプレッション」グレードを、プラグインハイブリットモデルのエントリーグレードとして追加設定。装備レベルを見直し、「リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション」と比較してコストパフォーマンスの高いモデルとなり、より手の届きやすい価格でPHEVが提供されている。
新型「XC90」
●新型「XC90」モデルラインアップ
・XC90 B5 AWDモメンタム：8,340,000円
・XC90 B6 AWDインスクリプション：10,040,000円
・XC90 B6 AWD Rデザイン：10,040,000円
・XC90リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション：11,390,000円
※価格は消費税込み
新型XC90は、従来のディーゼル仕様「D5」とガソリン仕様「T6」が廃止された代わりに、XC60にも搭載する「B5」と「B6」を設定。PHEV仕様は、こちらもXC60と同様に従来の「T8ツインエンジン」から「リチャージ・プラグインハイブリッドT8」に名称が変更された。
新型XC90リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション。
加えて、これまで限定モデルとして展開されていたスポーティグレード「Rデザイン」が、「B6 AWD Rデザイン」としてラインアップモデルに設定された点もニュースだ。
3モデル共通の変更点としては、全車に車速180km/hリミッターが採用されたほか、最高速度を任意に設定できる「ケア・キー」の導入、そして新車一般保証を従来の3年間走行距離無制限から5年間走行距離無制限に延長していることが挙げられる。また、XC60とXC90では全車に、XC40では一部グレードに「ワイヤレス・スマートフォン・チャージ」が標準装備されるなど、パワートレイン以外でも着実に進化を遂げている。
