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【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第9位・BMW 3シリーズ」盤石のライドフィール

スポーティセダンの代名詞的存在となる3シリーズの最新世代は2019年に国内導入をスタート。以降、順次ラインナップを拡大し、本国では高性能バージョンのM3がいよいよ公開されている。とはいえ、3シリーズの凄さは、その精神がベーシックモデルであっても享受できるということだ。

歴代モデルを通じてBMWらしさは最も濃厚

「OK、BMW」と発音すれば起動するAI音声会話システムや、3眼カメラ採用で実現した高速道路渋滞時ハンズ・オフ機能などコネクテッドやADASでトップランナーでもある3シリーズだが、それ以上に力が入っているのがダイナミクス性能。スポーティセダンのベンチマークとして、再び高いハードルを設けたといえる。

BMW 318i /先頃、日本仕様に加わったベーシックモデルの318i。エンジンは320iのそれのデチューン版だが、トランスミッションは同じ8速AT。装備面もほぼ320iに遜色ないとなれば、そのお買い得感は相当に高い。実際、ばね下の軽さがもたらすしなやかなフットワークは絶品!

先代モデルも高評価を得ていたが、現行モデルではアルミをボンネットやフェンダーだけではなく、シャシーの一部にも採用して軽量・高剛性化と重量配分の適正化を図り、ホワイトボディで20kg以上軽く、重心は10mm下がった。さらに、新たにサスペンション取り付け部をアルミダイキャストとしてフロント周りの剛性は1.5倍。トレッドの拡大も含めてハンドリングは大きく進化している。

コーナーに向けてステアリングを切り込むとノーズはきわめて正確に反応。シャープと表現して間違いないが、それが見せかけの動きではなく、ドライバーの意志にどこまでも忠実なのが見所だ。ステアリングフィールもシュアで、フロントタイヤが路面を掴んでいる感覚がクリアに伝わってくる。歴代モデルと比較しても“駆けぬける歓び”がもっとも濃厚なのだ。

石井昌道/M.Ishii

フォト=郡 大二郎/D.Kori ルボラン2020年11月号より転載
CARSMEET web編集部

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