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【ホイールカタログ2020秋】「ウェスター S05」日本の輸入車シーンに舞い降りたダイナミックな全天候型ホイール

日本で普及する輸入車シーンを見据え、そのニーズを見据えて開発。モンツァ・ジャパンらしい考え方で挑んだ輸入車用ホイール第2弾は、車種を選ばず似合うような2×5本スポークを持つウェスターS05だった。

ずっと履いていたくなる強さと美しさを併せ持つ

長らく日本のアフターホイールを牽引してきたモンツァ・ジャパンが輸入車へと挑む。その第一弾として生まれたハウナー・デザインW07に続いて、今度はすべて彼らの自社設計によって誕生したのがウェスターS05だった。

日本で普及する輸入車を見越して、まずメルセデス系から始まった。堂々たる雰囲気の中にスポーティな風情も盛り込んだ2×5本スポークは、いかにもメルセデスとの相性が良さそうだ。実際、AクラスからSクラス、さらにGLEといったSUV勢にも対応する16~19インチの体制を敷く。18インチまでならVW/アウディ系へのマッチングが進み、これも好評を博している。日本人が好む輸入車を知り尽くすモンツァ・ジャパンらしい展開だ。

しかし最も同社らしいのは、表層的なデザインやサイズバリエーションではなく、その裏地に潜む製品力だろう。金型を傾斜させながら溶融金属を注湯することでガスや介在物の巻き込みを抑える傾斜式鋳造法を採用し、インナーリムを圧延しながら成型していくフローフォーミング製法を組み合わせた。結果として強度や剛性、長期的な信頼耐久性に優れたホイールとなり、その上でスポーク断面を凝った造形としたデザイン性も併せ持つ。実際、角度によって多彩な表情を見せてくれるのがとても新鮮だった。

ボルトホール間にスポークが集合する2×5本スポーク。シンプルな造形ながらも、スポーク断面の角度やスポーク自体の湾曲具合など造形は凝っている。センターキャップは自動車メーカー純正に置き換えることも可能だ。

信頼耐久性といえば、塗装品質もすこぶる高く、積雪地帯で使い倒しても傷や錆に負けない強さを持っている。防錆性に関しては50℃の塩水を噴射し続けることで金属の腐食状態を判定するCASS試験に合格している。
手頃な価格と相まって、スタッドレスを組み合わせるウインター用ホイールとしてもオススメの選択肢だ。用意されるシルバー、ダークシルバーともに深みのある落ち着いた色味で、これなら雪道で汚れっぱなしでもどこか色気がある。スポーク面は複雑な表情ながらも、基本は2×5本だから洗いやすいというメリットも。もちろん、その造形に惚れ込んだら通年履きこなしてもいい。これなら通好みのドレスアップアイテムになる。いやモンツァ・ジャパンの製品力を前に、これはチューニングパーツと呼ぶべきかもしれない。

【Wheel Specification】
WESTER S05

WESTER S05

◎サイズ/価格
16inch×6.5~7.0/35,200~36,300円
17inch×7.0~7.5/42,900~45,100円
18inch×7.5~8.0/53,350~55,000円
19inch×8.5/69,300円
◎カラー
ダークシルバー/シルバー
◎対応車種
メルセデス・ベンツ/アウディ/VW等

お問い合わせ
モンツァ・ジャパン 029-247-7772 www.monza-japan.co.jp/

ルボラン2020年12月号別冊付録より転載

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