新型「ジャズ(フィット)」では、全車標準装備の各種エアバッグや「ホンダ センシング」といった安全装備が奏功
欧州でクルマの衝突安全性試験を実施しているユーロNCAPはこのほど、ホンダの新型「ジャズ(日本名フィット)」のクラッシュ&セーフティテストを実施。最高評価の5つ星を獲得したことを発表した。
ユーロNCAPでは今年、テスト内容の見直しを実施した。正面衝突試験では「オフセット衝突」が加えられたほか、歩行者やサイクリストを含む周囲の道路利用者への障害対策や、移動式の障壁試験も盛り込まれている。
新型ジャズは1.5Lハイブリッド(e:HEV)仕様でテストされたのだが、成人乗員保護性能で87%、子供乗員保護性能で83%、歩行者保護性能で80%、安全補助装備で76%をマーク。4項目すべてにおいて基準値をクリアし、見事総合5つ星の最高評価を獲得した。
新型ジャズには、「運転席&助手席i-SRSエアバッグ」や「前席用i-サイドエアバッグ+サイドカーテンエアバッグ(前後席対応)」をはじめとする各種安全装備のほか、衝突軽減ブレーキ(CMBS)を含む先進安全運転支援システム「ホンダ センシング」が全車に標準装備されている。このたび獲得した5つ星評価は、まさにこれら装備の賜物といえる。
参考までに、今年9月に実施された同試験で総合5つ星を獲得したトヨタの新型「ヤリス」の結果は順に86%、81%、78%、85%。安全補助装置ではヤリスが上回ったものの、それ以外の項目では新型ジャズがわずかながら高いパーセンテージを記録。いずれにせよ、ジャズもフィットも新型には高い安全性が備わっていることが証明されたわけだ。