Jochen Rindt-A Champion with Hidden Depths
1964年からF1に参戦、70年にラスト4戦残し亡くなりながらリードを保ちそのままチャンピオン獲得に至るなど、伝説的記録を残すドライバー、ヨッヘン・リント。勇猛果敢さと朴訥とした佇まいがイメージされる彼だが、具体的人柄や活躍の詳細は思い及ばない方が多いのではないだろうか。
本書は断片的印象のみで語られることが多かった彼の、具体像を描写した特別な写真資料集である。
ドイツに始まり彼の財源も成したファミリーヒストリーやフォーミュラジュニアからF1チーム時代、スポーツカーレースでのオールマイティな活躍や人柄垣間見える日常の姿などを、初出目立つ400枚以上の写真と共に紹介。没後50周年を機に関連資料が複数登場しており各々切り口は異なるが、本書の情報量と目新しさは、現時点で追随を許さないものとなっている。
チャンピオンとしての国籍問題やほのめかしていた引退や将来計画、事故の検証など、知られざる深みを発見できる一冊だ。
Jochen Rindt-A Champion with Hidden Depths
18,480円(税込)
著者など:Erich Glavitza
出版社:McKlein Publishing
ハードカバー・スリーブケース入り/W300×H300/カラー・モノクロ/400P/英独語併記
お問い合わせ:代官山蔦屋書店