ということでジムニーを相棒に選んだなら、ちょっとした遊びゴコロと満足感がプラスできる達人のレシピを紹介しよう。人気のジムニー・シエラをクラシカルに仕立てたふたつのモデルは、伝統的なアメリカン4×4の雰囲気が味わえる「JIMNY little B.(ジムニー・リトル・ビー)」と昭和レトロな初代ジムニーを彷彿とさせる「JIMNY the ROOTS.(ジムニー・ザ・ルーツ)」だ。これぞ国産ラインナップを中心にオリジナルのドレスアップパーツを開発してきたDAMD(ダムド)の新提案。ジムニー伝統のタフなスタイルを、ふたつの異なるコンセプトで作り分けたセンスと完成度は、目の肥えたオトナも満足できる出来映えなのだ。
まずはレトロなアメリカンスタイルの「JIMNY little B.」。アメリカンレターの「DAMD」エンブレムをあしらったマットシルバーのスチール製フロントグリルは、1970年代のアメ車をイメージさせるスリットデザインが印象的。グリル同色のバンパーにもスリットが施され、フォグランプを内蔵したロワバンパーとボンネットフードカバーの立体造形とが相まって、タフで無骨なフォルムをよりいっそう際立たせている。レトロチックな丸形テールランプを配したリアバンパーには、ジムニー・シエラ専用のエクステンションをプラスしてシンプルかつマッチョなシルエットにも貢献。こうなるとメッキタイプのクリムソンDEAN CROSS COUNTRYホイールとTOYOオープンカントリーR/Tタイヤの組み合わせもレコメンドしたい。
そしてもうひとつの提案は、1970年誕生の初代(LJ10型)ジムニーをオマージュした「JIMNY the ROOTS.」だ。現代風にアレンジした水平ルーバーのフロントグリルに「SUZUKI」のワードロゴを配し、ウインカー位置もヘッドライトの目尻に変更するこだわりようだ。この純正ジャングルグリーンのボディカラーでは、フロントバンパーをスチール風のコットンホワイトにペイントする一方で、丸形テールライトを埋め込んだリアバンパー(エクステンション付き)をボディ同色で仕上げるなど、初代モデルへの細かいこだわりが懐かしさと新鮮さを醸し出す。ボディサイドの筆書風「自家用」ステッカーも昭和レトロにひと役買っている。このクラシックなシルエットにはゴツゴツしたM/Tタイヤと鋳鉄風のAPIO WILDBOAR SRホイールがよく似合うだろう。