Immortal Austin Seven
1922年、第一次大戦直後の不安定な経済情勢に合わせ、安価かつ質の高い小型車を目指し開発された英国製小型車、オースチン・セブンの本格資料集。
頑丈な鋼管フレームや各車輪搭載ブレーキ、3速ギア付き水冷4気筒エンジンなど、当時の常識を超え、小型ながら装備をきちんと有した「本物の自動車」は、生産終了後の第二次大戦も超えて、世界中から広く支持されるに至った。
本書は”オールドマン”と呼ばれた50代半ばの老練起業家ハーバート・オースチンと、弱冠17歳の好奇心旺盛な製図工スタンリー・エッジにより行われた”豊かな経験による直感を受け理論的能力で図面化した”業績悪化の向かい風の中でのキャッチボールのような短期開発の様子を、当時のメモや図面、写真で収録。名車誕生の軌跡を明らかにする。
その他軍用車含むバリエーションと素性の良さより誕生直後から作られたレースカーやコーチビルドの社外モデルを、ウィリアム・ライオンズやコーリン・チャップマンなど作者含め多数紹介するなど、英自動車産業に大きく貢献した小型自動車の真実を知る一冊である。
Immortal Austin Seven
6,831円(税込)
著者など:David Morgan(著)
出版社:Veloce Publishing
ハードカバー/W254×H254/モノクロ・カラー/228P/英語
お問い合わせ:代官山蔦屋書店