新世代「トヨタ2000GT」は「FT-1コンセプト」の造形を随所に導入!
トヨタの名車、「2000GT」を21世紀のスポーツクーペとして再定義した予想CGを入手した。ご存知の通り、2000GTはヤマハと共同開発したエンジンやラグジュアリーな内装など、当時のトヨタが持てるリソースのすべてを投入した本格的スポーツモデル。エンジンは150㎰を発揮した2L直列6気筒DOHCを採用。それを当時のロータス車に範を得たと思われるシャシーに組み合わせて一線級のパフォーマンスを実現していた。
また、映画「007シリーズ」向けに特別仕立てのオープンバージョンを製作。劇中で“ボンドカー”に抜擢されたことでも話題を呼んだ。ちなみに、発売当時の価格は国産車では破格の238万円。これは大卒者の平均初任給が2万6000円だった時代の約100倍にあたり、現在の価値に換算すると約2000万円以上になるという。
今回、海外在住のデザイナー氏が手がけたCGのエクステリアは傾斜したルーフライン、キックアップするショルダーラインなどが「スープラ」のスタディとなった「FT-1コンセプト」を彷彿とさせる仕立てで、フロントマスクもアグレッシブな造形となっている。また、デジタルミラーやポップアップドアハンドル、カーボンファイバーのホイール、アクティブリヤスポイラーなど最新テクノロジーのトレンドも採用。非常に完成度の高い予想CGに仕上げられている。
CGを製作したデザイナー氏いわく、「軽さ、テクノロジー、そして現代性の本質を捉えるために、2000GTのデザインを現代的に再解釈。オリジナルに敬意を表した」という。2000GTといえば、2020年7月にGRレーシングが「GRヘリテージパーツプロジェクト」として補修部品を復刻。ワールドワイドに販売することを発表している。いまや貴重なヒストリックスポーツとして世界的に認知されている2000GTを象徴する話題のひとつといえるが、マニア的には今回のCGのような21世紀版の雄姿を見てみたいものだ。