新型「iDrive」はコネクテッド技術をこれまで以上に幅広く活用。設定した目的地周辺の駐車スペースの空き状況の予測も可能に
BMWは、1月11日からオンラインで開催されている世界最大級のIT家電ショー「CES 2021(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2021)」において、インフォテイメント・オペレーティングシステム「iDrive」の最新版を発表した。
「iDrive」が誕生したのは今から20年前。2001年に当時の「BMW7シリーズ」に第1世代が搭載された。センターパネルのカラースクリーンとコンソールの回転式ダイヤル「iDriveコントローラー」の採用よって、それまで増え続けていたセンターパネルやコンソールのボタン、スイッチの数を大幅に減らし使いやすさを向上。革新的なオペレーティングシステムを実現したことで、車両の各種設定からエンターテイメント、ナビゲーションなどを簡単・安全に操作することができるようになった。
その後「iDrive」は進化を重ね、2004年にはヘッドアップディスプレイを、そして2015年にはタッチコントロールディスプレイ機能を採用。組み合わせるインフォテイメントシステムも進化を果たし、音声認識機能やジャスチャーコントロール機能が搭載され、ユーザーの安全性や操作性を飛躍的に高めてきた。インターネットへの無制限アクセスは2008年に可能にしている。
このたび発表された次世代版の「iDrive」は、アナログ技術とデジタル技術の間のギャップを埋め、デジタルインテリジェンスを導入。車載の各種センサーとの連携により、運転と駐車の要素をこれまで以上に自動化することができるようになる。
例えば、他のBMW車両から危険を示す警告を受信して表示したり、設定された目的地周辺の駐車スペースの空き状況を予測できたりと、コネクテッド技術をこれまで以上に幅広く活用させ、クルマがさらに安全で快適、便利になる。
このたびの発表に際して公開された動画では、2001年に登場したBMW7シリーズと、2021年内に市場導入が予定されている新世代電動SUV「iX」が登場。ユーザーエクスペリエンスの発展をユニークな形で表現している。