「ラングラー4xe」はシステム総合で380psを発揮する2Lハイブリッドを搭載。EVモードによる航続距離は最大50km
ステランティスはこのほど、ジープの基幹車種である「ラングラー」に設定したプラグインハイブリッド仕様「ラングラー4xe(フォー・バイ・イー)」の、一部欧州市場における予約受注受け付けを開始した。カスタマーへのデリバリーは、今夏までにスタートする予定だ。
FCAとグループPSAの統合により「ステランティス」として新たなスタートを切った2021年、ジープ・ブランドは創立80年という節目を迎える。これを受けて同社では、ジープ各モデルに80周年記念特別モデルを設定することが発表されているのだが、ジープの基幹車種であるラングラーにはプラグインハイブリッドモデルである「4xe」がラインアップに加えられている。
パワートレインは、2Lガソリンターボエンジンと2基のモータージェネレーター、高電圧バッテリーパック、そして8速ATで構成。パワーユニットは、システム総合で380psを発揮する。モーターだけによるゼロエミッション走行は、最大50kmまで可能。走行モードは「フルエレクトリック」のほか、「ハイブリッド」や「Eセーブ」を設定している。
ラングラーの持ち味である卓越したオフロード性能は、電動化されても損なっておらず、この先進的なパワートレインに4×4システムは完全に統合、ラングラーのオフロードパフォーマンスを次のレベルに引き上げているとジープは説明している。
発売を記念して設定された特別仕様車「ファーストエディション」では、欧州の顧客に人気の高いブラック、グラナイトクリスタル、ブライトホワイトの3色をボディカラーに設定したほか、グラナイトクリスタルのアクセントや18インチホイール、フルLEDヘッドライト、スペアタイヤ用カバーを採用。装備面では8.4インチタッチスクリーンを組み合わせる「Uコネクト」インフォテイメントシステムや、7インチTFTメーター、デジタルバックミラーを搭載。
安全運転支援機能としては、アダプティブクルーズコントロールや前方衝突警告機能、ブラインドスポットモニタリング、前後カメラなどが盛り込まれている。