復刻する先代は25台限定で特別に生産される「ディフェンダー・ワークスV8トロフィー」
2月10日、ジャガー・ランドローバーでランドローバーのヘリテージ部門を担当するランドローバークラシックは、先代型「ディフェンダー」をベースにアドベンチャーイベントに参加するための架装を施した「ディフェンダー・ワークスV8トロフィー」を25台限定で生産すると発表した。英国での販売価格は19万5000ポンド(約2820万円)から。
この限定モデルは、今年後半に同社が英国イーストノア城で開催する独自のアドベンチャーイベントに参加できるよう製造されるもので、卓越したオフロード性能を持つ先代型ディフェンダーへのオマージュが込められている。
ベースモデルは2012〜2016年に造られた「ディフェンダー・ワークスV8」で、405ps/515Nmを発揮する5Lの自然吸気式V型8気筒エンジンやZF製8速ATを搭載しているほか、専用セッティングを施したステアリング、サスペンション、ブレーキシステムを搭載。オフロードでのパフォーマンスをさらに高めた一台に仕上げられるという。
このたび発表された限定車は、「90」(2ドア)と「100」(4ドア)の両ボディが設定され16インチスチールホイールを装着。ボディはホイールとコーディネイトされたイーストナーイエローにペイントされる。ボンネットやホイールアーチ、リヤゲートはナルビックブラック塗装となり、このモデル独特のルックスを実現している。ヘリテージフロントグリルやフロントLEDヘッドランプも標準装備品だ。
さらに、タフな場所での高い走破性や耐久性をさらに高めるオールテレインキットを設定。これにはフロントウインチやマルチポイントエクスペディションケージ、ルーフラック、アンダーボディプロテクション、上部に移設されたエアインテーク、LEDスポットライト、そしてマッドテレインタイヤが含まれている。
インテリアでは、レカロ製スポーツシートのほか、ナビやモバイルデバイス接続機能を備えたランドローバークラシック独自のクラシックインフォテイメントシステムを装備。内装色はブラックが基調で、イエローのコントラストステッチを組み合わせて独特の雰囲気を演出している。
この限定モデルの購入者は、今年後半にイーストノア城で開催される3日間にわたるアドベンチャーイベントに招待され、そこで初めてこのモデルをドライブすることになる。英国ヘレフォードシャーにあるイーストノア城は、同社が全地形トレーニングや開発テストを行う、いわばランドローバーの聖地だ。