コンパクトなFR車という好条件を生かし、ノーマルで150ps、ラリー用では240psを発生したロータス製の2.2Lツインカムを搭載してWRCを席巻したのが「サンビーム・ロータス」だ。当時すでにWRCに出現していた「アウディ・クワトロ」などのターボ+4WDマシンに対して善戦。1981年のコンストラクターズタイトルをもぎ取ったが、翌年からは、親会社プジョーがスーパーウェポン「205T16」の開発を開始したことで、タルボのラリー活動は終止符を打つことになった。なお、プジョーのレーシング部門は、「プジョー・スポール」として知られるが、205ターボ16時代は、タルボの名が残り、「PTS=プジョー・タルボ・スポール」と称していた。