「アウディA8」をベースとして一層ラグジュアリーなキャラクターに!
数年前から噂されていた、アウディの超豪華セダン「A8ホルヒ」の市販型プロトタイプがカメラに捉えられた。ホルヒといえば、戦前のドイツを代表する超高級車メーカーのひとつ。後にアウディを設立したアウグスト・ホルヒが1897年に興した会社で、現在に至るアウディの始祖とされている伝統ある銘柄だ。
プロトタイプは、一見すると現行「A8」だがホイールベースが長くロングホイールベース仕様であることがわかる。興味深いのは、ボディ前後だけでなくリヤドアに含まれるCピラー基部に小さなカモフラージュが存在すること。ここには、ホルヒであることを示す「H」のエンブレムが隠されている可能性もありそうだ。
今回、その室内を撮影するチャンスはなかったがA8とは別格の仕立てとなることは確実。プレミアムレザー、より上質なウッドトリム、フルレングスのセンターコンソールなど、ホルヒの名に相応しいラグジュアリーなテイストが演出されるはずだ。
そのパワーユニットは、「ベントレー・フライングスパー」から流用される6L W型12気筒ツインターボを搭載。最高出力が635ps、最大トルクは900Nmを発揮すると予想される。また、ベースとなるA8と同じ4L V型8気筒ツインターボを搭載したベーシックバージョンがラインアップされる可能性もあるようだ。このA8ホルヒのデビューは、「A8/S8」のアップデート版と同時期となる2021年後半との説が有力。市場ではメルセデス・ベンツの「マイバッハSクラス」と対峙することになりそうだ。