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ボルボの中国・大慶工場が使用電力を100%クライメート・ニュートラル化!

ボルボの大慶工場では83%がバイオマス発電、残りは風力発電でCO2を約3万4000トン削減

ボルボ・カーズの中国・大慶市にある製造工場は、昨年達成した成都の大規模な製造工場に続き100%クライメート・ニュートラル電力での運営を開始した。

今回、大慶工場が加わったことでボルボ・カーズのグローバルにおける製造ネットワークは、90%近くの使用電力を気候変動対策を施した電力で賄っていることになる。ボルボ・カーズでは2025年までに製造事業をクライメート・ニュートラルにするという目標を表明しているが、今回の大慶工場の電力供給体制は、それに向けた重要な一歩となる。

今後、黒龍江省の大慶工場ではバイオマス発電(83%)と風力発電(17%)による電力を使用。工場の年間CO2排出量は、約3万4000トン削減できると試算されている。具体的には、大慶工場に供給されるバイオマス発電所では地元で持続的に調達された農業や林業の廃棄物が使用される。ボルボ・カーズでインダストリアル・オペレーションと品質担当のSVPを担うハビエル・ヴァレラ氏は、以下のようにコメントしている。

「ボルボ・カーズでは、サステナビリティは安全性と同様に重要です。野心的な気候変動目標を達成するためには、製造ネットワークからの排出物対策に取り組むことが重要であり、大慶工場の電力が100%クライメート・ニュートラル電力で賄われていることを非常に喜ばしく思います」

大慶での達成以外にも、ボルボ・カーズは中国の工場周辺も含めて排出ガス削減をさらに進めており、ここ数カ月間現地のサプライヤーと緊密に連絡を取り合い、彼らが100%カーボン・ニュートラルの電力に切り替えるよう働きかけており、これまでのところ反応は非常に良好という。

ボルボ・カーズが2025年までにクライメート・ニュートラルな生産活動を行なうという目標を達成するためには、クライメート・ニュートラルな電力と暖房を調達する必要があり、現地での持続可能な代替手段の開発をサポートする政府や企業のパートナーを見つける必要がある。ヴァレラ氏は、このように続けた。

「気候変動対策の目標を達成するためには、サプライヤーとの協力が不可欠です。私たちは、中国でのこれまでの支援に勇気づけられ、中国の製造業の持続可能性におけるベンチマークとなることを目指しています」

ボルボ・カーズのクライメート・ニュートラルな製造目標は、自動車業界で最も野心的な計画のひとつである気候変動対策の一部となる。この計画の中心は、2030年までに完全な電気自動車ブランドとなり、純粋な電気自動車のみをラインアップするというボルボ・カーズの高い目標となっている。

この計画は、全面的な電動化による走行時のCO2排出削減にとどまらず、ボルボの幅広い事業活動、サプライチェーン、材料のリサイクルや再利用によるCO2排出量の削減にもおよぶ。

短期的には、2018年から2025年の間に自動車1台あたりのライフサイクルにおける二酸化炭素排出量を40%削減することを目標とし、2040年までにボルボ・カーズはクライメート・ニュートラル企業となることを目指している。

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H.Tanaka

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