xDrive装備で悪路対策も万全
BMWは現在、高性能セダン『M3』に設定されるハードコアワゴン、『M3ツーリング』を開発しているが、その最新プロトタイプが初のウィンターテストを開始した。
同ブランドでは、2000年に「M3ツーリングワゴン」を社内向けの研究開発を目的に試作車として制作したが、市販には至らなかった。M3ツーリングの市販化は、1985年から販売されている「M3」の歴史で初となる。
厳冬の北ヨーロッパで捉えた最新プロトタイプは、M3、M4同様の巨大キドニーグリル、アグレッシブなフロントバンパー、ワイドなフェンダー、LEDヘッドライトなどを装備。リヤエンドは雪粉で見ずらいが、分厚いデフューザーやキャノンサイズのエキゾーストシステムがインストールされているはずだ。
パワートレインは、最高出力480hpを発揮する3.0L直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンを搭載するほか、より強力な「コンペティション」では、最高出力510hpを発揮するとみられる。またM3セダンでは4WDの「M xDrive」のほか、後輪駆動が採用されるが、ツーリングでは8速ATの全輪駆動のみ提供されると噂されている。
BMW史上初となるM3ツーリング市販型のワールドプレミアは、2021年内に行われるだろう。