「iX」と同様のインフォテインメントシステムを搭載!?
BMWは現在、ミッドサイズ・クロスオーバーSUV、『X5』改良新型を開発しているが、そのハイパフォーマンス版となる『X5M』市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラがはじめて捉えた。
4代目となる現行型X5の「G05」世代にはじめて設定された「X5M」にとって、これが初の大幅改良となるが、どんな進化をみせてくれるか注目される。
まだまだ雪が残る北スウェーデンで捉えたプロトタイプは、開発初期段階のため、一切カモフラージュがなく、現行デザインのままだ。唯一異なっているのはヘッドライトのレンズの中で、グラフィックが刷新される可能性が高い。ただし現在はプレースホルダー(ダミーコンポーネント)が装着されているようだ。
注目は、プロトタイプがカメラを通過する一瞬に捉えたコックピット画像だ。鮮明ではないものの、「iX」に採用されているものと同様の自立型デジタルインストルメントクラスタとインフォテインメントシステムが確認できる。おそらくインストルメントクラスタは12.3インチ、インフォテインメントディスプレイは14.9インチと予想され、新設計の開閉装置やミニマリストのギアシフターも期待できるだろう。
現行型パワートレインは最高出力608ps、最大トルク750Nmを発揮する4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載、8速オートマチックトランスミッションに接続されており、アクティブMディファレンシャルを備えるMxDrive全輪駆動システムに動力が送られる。このセットアップにより、オプションのMドライバーパッケージを装備したモデルでは、0-100km/h加速3.8秒、最高速度285km/hに達することができる。
またコンペティションバージョンでは、最高出力が625psへ向上、0-100km/h加速は3.7秒に短縮する。おそらく改良新型ではこれらがキャリーオーバーされるだろう。
X5M改良新型の登場は明確になっていないが、現行型X5のデビューは2018年、X5Mが2019年に登場していることから、早くとも2022年以降と予想される。