プロトタイプはプラグインハイブリッドモデルであることが確実
BMWは現在、ブランド最大クロスオーバーSUVとなる『X8』を開発中とみられるが、その最新プロトタイプがニュルで高速テストを開始した。
捉えたプロトタイプは、同じく開発ば進められているフラッグシップセダン、「7シリーズ」次世代型に似た低い位置にヘッドライトが設置されており、上下二分割されるスプリットタイプの可能性もある。
全体的にカモフラージュが重くディテールは不明だが、フラットなフロントエンド、目立つキャラクターラインを備えるボンネットフードなど、「X7」ではないことを示すいくつかの変更がみられる。しかしキドニーグリルは「X7」に似たデザインが予想される。
フロントドアに「Hybrid Test Vehicle」(ハイブリッドテスト車両)、リアウィンドウに黄色いステッカーが貼られているほか、左フロントフェンダーに充電ポートを装備していることから、このプロトタイプがプラグインハイブリッドモデルであることが確実と言える。また足回りはフロントに粘着性のあるピレリPゼロ275タイヤ、リアに315-35/22タイヤを装着している様子も伺える。
リアエンドでは、特大のテールゲートと2つの大きな膨らみから判断して、よりスポーティなデザインと幅の広いLEDテールライトが予想される。デュアルエキゾーストシステムがカモフラージュされていることからも、最強「X8 M」プロトタイプの可能性もありそうだ。
パワートレインは、3.0L直列6気筒ターボチャージャーエンジン+電気モーターで、最高出力389hp、最大トルク600Nmを発揮する。これは25kmのEV走行を提供する12kWhバッテリー搭載、『745e』(7シリーズのPHEV)と同様のプラグインハイブリッドドライブトレインとなる。
一方、車内公称「プロジェクト ロック・スター」と呼ばれる高性能SUV「X8M」では、4.4L V型8気筒+電機モーターを搭載、最高出力は750ps以上を発揮するが噂されており、同ブランド史上最も強力なMモデルとなる。
X8のワールドプレミアは2022年で、X8Mはその1年後あたりとなるだろう。