Garage Life

60年代のダットサンバンやセドリックバンが似合う、昭和なアイテムに囲まれたガレージライフ。

昭和なクルマに昭和なアイテム。青春時代を過ごした時代に生まれたモノたちは実に懐かしく、今となっては手に入らないモノばかり。

長野県軽井沢町。観光そして別荘地としても有名なこの軽井沢で、1930年からクリーニング店「軽井沢ドライ」を営むのが、Yさんだ。祖父の代からの稼業を引き継いでYさんで3代目、現在は息子さんも4代目の修行をしながら、家族で店を営んでいる。

そんなYさんがクルマを好きになったきっかけは、昔父親が乗っていたクルマを購入するようになってから。さらに、結婚した奥様がベスパに憧れを持っていたその頃、偶然自動車屋さんの前で長5ナンバーの1964年型タイプ1を発見したのをきっかけにVWを購入したのが、30年前のことだったという。そんな影響もあってYさんも、クリーニング店のデリバリー車としてタイプ2を購入したという。現在ではほかのデリバリーバンが活躍しているが、そのタイプ2は現在、実の弟さんがドライブしている。

工夫することでガレージライフを家族で楽しむ。

28年前に建築された「軽井沢ドライ」の社屋には、当初は6台のクルマが入るように設計されていたというが、20年前に事業の拡大とともに仕事場を拡張することになり、現在のクルマが2台入るガレージへと変貌を遂げた。現在ガレージに入っているのは、1960年式日産ダットサンバンと、1965年式VWタイプ1という組み合わせだが、1956年式キャデラック・クーペデビルやトヨタ・パブリカ700、1962年式日産セドリックバンなど、ほかにもYさんは多数クルマを所有している。

最近では息子さんもクルマにもこだわるようになり、スカイラインやインフィニティQ45などネオ・クラシックカーに興味を持ち始め、不思議とYファミリーの元には、クルマを譲ってもいいという話が舞い込むようになったのだとか。

さて、ガレージにはこの地域特有のスペアタイヤを保管するスペースが必要だったため28年前の工事のときには大工さんに依頼して保管スペースとして木造の収納スペースを造作。そして今から33年前に骨董屋さんの前に委託販売していたセドリックを譲り受けた縁もあり、Mさんからはガレージに展示しているガードマンや、道路に使用していた道路照明灯ライトなどの話がきて購入している。

また、近隣の別荘を取り壊すときや引っ越しの際に、冷蔵庫やストーブなどの譲渡話も舞い込み、その骨董品から大型の電化製品、サインなどを持ち帰るなどして、ガレージにディスプレイ。それに使う工具を収納するTOOLトレーは、近所のバス会社から譲り受けたものなど、お金とは無縁のアイテムのコレクションは、Yさんが今まで築いてきた地元の人脈によるものだといえる。

冬場は極力乗らずに、クラシックカーをメンテナンス。

ガレージは、毎年11月になると仕事グルマ8台に冬用のタイヤを交換するため、大活躍する。すべて自前でジャッキをかけてスタッドレスタイヤに交換。人力でタイヤを収納するためにガレージに設けられたロフトから、重いタイヤを上げ降ろしするのはひと苦労だが、家族全員で行うのだという。クラシックカーはに融雪剤がまかれ、腐食を進行させるため夏タイヤのままで乗らないのがYさんのスタイル。その代わり、ガレージで整備や車高調整などで、弟さんや息子さんと時間を費やすという。毎年、2回タイヤ交換を行うことを考えると、将来はリフトを入れたいと話すYさん。近年は人力での作業だと腰痛になるからだ。

また、Yさんの趣味の部屋にもVWからスタートした玩具のコレクションが満載。VWに始まり、現在は昭和の玩具とイベントやネットなどで商品を検索する楽しみもひとつである。将来は「クルマをはじめ玩具などを展示できるスペースが造れれば。展示して、軽井沢に遊びに来たクルマが好きな方に見てもらえたら」というが、その圧倒的な膨大な量とコレクションには驚いた。奥様もシングルナンバーのVWを所有するなど、クルマに理解のある家族がいるからこそ継続できるコレクション。「軽井沢ドライ」は、普通のクリーニング店ではなく、クルマが大好きなファミリーが経営する、今でも昭和の時代を彷彿させるガレージがあるショップだ。

◆PLANNING DATA
 所在地:長野県
 施 主:Yさん
 竣 工:1992年ごろ
 敷地面積:不明
 ガレージ面積:約30平方メートル
 愛 車:1960年式日産ダットサンバン VG221、1962年式日産セドリックバン、1965年式VW TYPE-1

◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
 狭いガレージですが、どこかトミカタウンのような空間を意識して楽しんでいます。
・ちょっと失敗したところは?
 仕事場との動線が重なってしまうので、渋滞してしまうトラブルがたまに発生してます。
・次の夢はなんですか?大きくて仲間や家族が多用に楽しめるような、ショールームガレージができたら最高です。

軽井沢ドライHP: https://www.karuizawa.co.jp

Special thanks to GARAGE VINTAGE https://www.garage-vintage.com

Photo/Hiroyuki-KONDO(近藤浩之)  

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING