ルノー16は1965年、5年前まで生産していたFRの2リッターセダン「フレガート」の市場に復帰すべく生まれた。基本構造はキャトルと共通で、キャビン寄りにエンジンを縦置きした前輪駆動、左右でホイールベースが異なるトーションバースプリングのサスペンションを持つ。ボディもキャトルに続いてリアゲートを持つ5ドアとなった。3年後に高性能版TS、次の年にはオートマチックのTAが登場。1971年にはリアを中心にマイナーチェンジし、さらにその2年後には4灯ヘッドランプを持つ最上級車TXが加わった。
フォト:内藤敬仁/T.Naito Tipoより転載