ID.ファミリーからのデザインを流用か?
VWは現在コンパクト・クロスオーバーSUV『ティグアン』次期型を開発をしているが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。
初代ティグアンは2008年に登場。2011年の大幅改良を経て、2016年に現行型となる第2世代へバトンタッチされた。2020年には「eHyrid」の追加や大幅改良がなされ、いよいよ3代目へ世代交代となる。
今年4月に捉えたプロトタイプは、「ティグアン オールスペース」のテストミュールだったが、今回アルプスで捉えたプロトタイプは、標準モデルにいくつかの改良を加えたものだ。エクステリアで明らかな変更は、完全に密封されたグリルで、エキゾーストパイプも見当たらないことからフルエレクトリックバージョンと思われる。
さらにフロントバンパーを見るとランボルギーニ『ウルス』を彷彿させるアグレッシブなエアロコンポーネントが装着されているほか、頑丈なサイドスカートも見てとれる。最終市販型では、全幅に及ぶLEDヘッドライト、丸みを帯びたシルエットなど、おそらく「ID」ファミリーからいくつかのデザインを継承することになるだろう。
キャビン内には、フルデジタル化されたコックピットと高度なヘッドアップディスプレイを搭載、VWグループの最新ADASと安全機能など大きな進化が見込まれている。
市販型では、専用の「MEB」アーキテクチャではなく、「MQBEvo」プラットフォームの進化系に基づくと見られており、エントリーレベルにマイルドハイブリッドのパワートレインを搭載、低コストで提供するほか、メインモデルにプラグインハイブリッドを配置、上位モデルにフルエレクトリックモデルがラインアップされると予想される。
ティグアン次期型のデビューは2024年内とみられ、ロングホイールベースの「オールスペース」と合わせ2つの長さで提供される。