北欧で鍛えられたハイレベルの氷上&雪上性能が特徴
阿部商会は7月26日、北欧フィンランドのプレミアムタイヤブランドであるノキアンタイヤの新スタッドレスタイヤ「HAKKAPELIITTA R5 (ハッカペリッタ・アールファイブ)シリーズ」を発表した。
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発表会では冒頭に代表取締役の阿部文保氏が挨拶、その後ノキアンタイヤに関するプレゼンテーションとともに、製品紹介が行われた。
今回発表されたスタッドレスタイヤの「ハッカペリッタ R5」は、従来モデルとなる「ハッカペリッタ R3」の進化版という位置づけで。乗用車向けの「R5」、SUV向けの「R5 SUV」、「R5 EV」の3タイプがラインアップ。氷上&雪上で卓越したグリップ性能とハンドリング性能を発揮するとともに、あらゆる天候で最大限の快適性を実現しているという。
技術面ではトレッドパターンに2通りのブロック配列から形成される「ダブルブロックグリップ」を採用。大きめのブロックが配されるアウター部はコーナリング時の横方向に掛かる力に対応し、斜め上方に伸びるブロックと溝の配列により排水・排雪性を高め、ハンドリングの応答性を向上させている。またトレッドブロックに刻まれるサイプ内部の形状を3D化した「3D ロック サイプ」も搭載。サイプの機能とブロックの剛性を適正に保ち、ハンドリング応答性とともに耐摩耗性を向上させているという。
一方コンパウンドではミクロの結晶がスタッド(スパイクピン)のように機能し、氷上における優れたグリップ性能を発揮する「アークティック グリップ クリスタル」を配合。タイヤが摩耗するとこの結晶が出現し、必要なグリップ力を継続的に維持してくれる。
さらに「ハッカペリッタ R5 SUV」には、これらに加えて耐久性や耐衝撃性に優れた非常に高強度なアラミド繊維をサイドウォールのコンパウンドに配合した「アラミド サイドウォール テクノロジー」を採用しており、外部からの衝撃に対する耐久力を飛躍的に向上させているのも特徴となっている。
一方「ハッカペリッタ R5 EV」には、インナーライナーにアコースティックフォーム(スポンジ)の層を追加することで、タイヤ内に発生する共鳴音を抑え非常に低いノイズレベルを実現した「サイレントドライブ™ テクノロジー」を搭載。静粛性の高いEVならではの性能にも配慮されている。
サイズは「R5」が14~20インチまで52サイズ、「R5 SU」が16~22インチまで53サイズ、「R5 EV」が18~21インチまで23サイズと、実に全128サイズがラインナップ。特に「R5 SUV」は22インチという大径ホイールに対応しているのも特筆すべき部分といえよう。