既存の要求性能を超越してスタッドレスの新境地を切り拓く
1934年に世界で初めてウインタータイヤを生み出したパイオニア。そんなノキアンタイヤの最新スタッドレスタイヤがハッカペリッタR5だ。時流に即してスタンダード、SUV用、EV用と3本の柱を立てたことで、スタッドレスとしての高性能に加えて、さらに固有の魅力を放っている。
【写真7枚】北欧仕込み、肝心かなめの雪上や氷上で秀でたグリップ性能
老舗の底力を感じさせる逸品である。深い雪に包まれる北欧フィンランドで世界初のウインタータイヤを実現したノキアンタイヤが送り出した新作、ハッカペリッタR5シリーズだ。日本市場向けに柔らかいゴムを使ったスタッドレスタイヤながら、下は14インチから上は22インチまでのワイドなサイズを用意し、スタッドレスという範疇を超越するほどのしっかりとした乗り味を持つ。
スタンダードなR5に加えて、SUV用、EV用と区分されることからもわかる。これらは、より重量級かつハイパワーに対応するよう特別にチューニング。特にSUV用は、コンパウンドを最適化し、より溝を深めて耐摩耗性を確保。さらにサイドウォールはアラミドを練りこんだことで強度を持たせたアラミドサイドウォールテクノロジーで、縁石やキャッツアイにぶつけてもパンクしにくいなど、過酷な雪道でのタフさを持つ。
EV用になるとサイレントドライブテクノロジーを搭載し、EV固有の静粛性を際立たせている。EV用に限らずハッカペリッタ全体の特徴として、スタッドレスとしては異例なほど転がり抵抗が低く抑えられているのも特徴だ。省燃費性能に注力する部分は、EVに限らずとも時流に即している。
肝心かなめの雪上や氷上でのグリップ性能に秀でていることこそ、ハッカペリッタR5の真骨頂だろう。前作のR3に比べて特に氷上での性能が大幅に向上しているという。フィンランドを含めた欧州で認められるウインタータイヤを骨子とするだけに、ドライ、ウェット路面を含むあらゆる路面での安定感は抜群だ。
刻一刻と路面状況が変わる中で、ドライバーに情報をきっちりと伝えてくれるので安心感も高い。静粛性を含めた快適な乗り味を含めて、この大陸的なグランツーリスモ性能は、まさに新時代のスタッドレスタイヤを体現するような存在だと思えた。
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