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3年ぶりの復活開催!! コレクションホビーとスケールホビーの祭典「ホビーフォーラム2022」イベントレポート!!

横浜大さん橋大ホールにコレクションホビーとスケールホビーが大集合

実車の世界で言えば、「ル・マン24時間レース」や「モンテカルロ・ラリー」などのプロフェッショナルによるスポーツ・イベントがある一方で「ル・マン・クラシック」や「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」など、アマチュアが主役の趣味のヒストリックカー・イベントも世界的に盛況だ。

模型の世界でも同様に、業界関係者の商談会がメインの見本市から、趣味の模型サークルやコレクターが主役の模型展示イベントまで、一口に「モデルのイベント」といっても様々な性格のイベントがある。

第一回の開催から既に四半世紀以上の歴史を持つ模型のイベント「ホビーフォーラム」は、もともと模型愛好家らが趣味で作ったプラモデルやメタル/レジン・キットなどの模型作品を持ち寄って鑑賞し合う発表会という色合いが強いイベントとしてスタートした。やがてホビーフォーラムは回を重ねるごとに発展し、今ではモデラーの作品展示発表の場というだけにとどまらず、模型専門店やミニカーショップのアウトレット、メーカーの新製品発表の場としても盛況。日本最大級のミニチュアモデルカーイベントとして親しまれてきた。

そんなホビーフォーラムも折りからのコロナ禍で、2019年以来中断を余儀なくされていたのだが、さる11月6日(日)に横浜の大さん橋ホールにて3年ぶりの復活開催となった。より多くの人に模型趣味の魅力に触れてもらいたいというイベントの趣旨から一般入場が無料なのは今までと同様だが、今回はコロナ禍の感染対策として入場にはウェブによる事前登録が必要となり、入口では入場者に対して入念なチェックと検温、消毒も行われていた。

イベント当日はイベント開始の前から、コレクター垂涎の開場限定モデルや貴重な絶版モデルなどの掘り出し物を求める大勢のファンが長蛇の列。

会場内には模型サークル、ショップ、メーカーなど60以上の様々なブースが軒を連ね、多くの来場者が模型鑑賞や買い物を堪能した。以下、当日の会場の様子をスナップでご紹介。

【写真78枚】3年ぶりの開催となったホビーフォーラム2022の詳細を写真で見る

メーカーブース

■京商

我が国を代表するミニカー・メーカー、京商のブース。昨今はレジン樹脂製のミニカーも増えているが、同社では改めてスタンダードなダイキャスト・モデルにも力を注いでいることを、未塗装の金属モデルを展示してアピール。ミニカーの展示・販売以外にも、模型に最適な艶出し&磨きアイテム「ポリラック」などの周辺アイテムも展示。

■メイクアップ

量産ミニカーとは異なる、ハンドメイドによる少量生産の高品質ミニカーは”スペシャルモデル”などとも呼ばれるが、我が国におけるスペシャルモデルの草分けとして世界的にも人気の高いメイクアップのブースでは、新作を中心に多くのモデルが展示・販売された。

■イグニッションモデル

静岡から出展のイグニッションモデルの「会場限定モデル」は毎回大人気。今回限定モデルは1/18スケールのリバティウォークER-34スーパシルエット・スカイライン(エンジン付き)。他にもリアルなフィギュアまで再現された人気漫画イニシャルDの劇中車など、注目の新製品も多数。

■Qモデル

こちらは1980年代からトヨタ7や2000GT、日野サムライなど、マニアックな素材をスロットカーやレジンモデルなどで展開してきた、小規模ながら知る人ぞ知る老舗メーカー、Qモデルのブース。

■オートアート

オートアート・コンポジットダイキャストモデルと名付けられた、シャープなプラ製のボディと重量感に富んだ金属製のシャシーを組み合わせた独自の作風で知られるオートアート。こちらは同社のブースにずらりと並べられた1/18スケールの日産 スカイライン RSターボ スーパーシルエット。

■トミーテック

タカラトミー・グループの子会社、トミーテックのブースではトミカリミテッドヴィンテージの1/64ミニカーや情景用アクセサリーなどの試作モデルが展示され、注目を集めた。

■ヒコセブン

コレクター向けのミニカー専門店である神奈川県下のヒコセブンは、「レイズ」や「カーネル」といったオリジナル・ブランドをリリースするミニカー・メーカーでもある。ブースにはレクサスLC500の栃木県警パトカーなど、同社ならではのユニークな新作がラインナップ。

■スタジオ27

こちらはF1やグループCカーなどのレーシング・マシーンを得意とするスタジオ27のブース。マニアックな車種選定は老舗ガレージメーカーならではのこだわり。

ショップブース

ホビーフォーラムでは毎回いろいろな”出し物”も企画されるが、今回の会場では昨今普及が進む3Dモデリングに関する実演が行われた。模型も3Dデータのやり取りが主流の時代に?

■プラスアルファ

新進気鋭のガレージメーカー、プラスアルファのブース。ミニ・クラブマンやロータス・セブンのコンバージョンキットは3Dモデリングで制作されたもの。

■国際貿易

ミニカーの輸入代理店として長い歴史を誇る国際貿易。WRCの日本開催直前というタイミングから、ブースには同社が輸入・販売を手掛けるixo(イクソ)のトヨタ・ヤリスWRCの1/43ミニカーがずらりと並べられていた。

■モデルガレージロム

地元関西圏はもとより、そのフレンドリーなスタッフの知識と豊富な在庫で全国にファンを持つモデルガレージロム。同社が取り扱う英国のアマルガム製1/8モデルは圧倒的な迫力。

ショップ・ブースのエリアでは、アイアイアドカンパニー、ガリバー、サンリッチジャパン、クラスカ、ジュウロクホウイ、STYLE14、ラクーンオート、Modell Auto Enwa、レオナルドET、ミニカーショップITOH、コジマ、Boost Gear、ミニカーショップ ルットetc.……。日本全国の有名モデルカー専門店が数多く軒を連ねた。

模型関連出版社もブースを出展。弊社モデル・カーズ編集部と、老舗模型専門誌モデルアートのブースが仲良く隣接。その向かいはレーシングオンのブース。

個人のフリマスペースにも、貴重なビンテージ・ミニカーや少量生産のガレージキットなど、他ではなかなかお目にかかれない掘り出し物多数。

作品展示コーナー

こちらは模型サークルのメンバーが手塩にかけて仕上げた数多くのモデルが展示された作品展示コーナー。カーモデル単体が多いが建設機械やSFもの、ジオラマ作品なども。ブースを出展したのは、We are Rally car modelers Community、梅鉢製作所、S.E.M.(湘南モデルカー愛好会)、M.I models、ガーニーフラップ、くるま村少年団、Ketteringham Factory、Z.M.C.ミーティングクラブ、チーム Ken-1、日産オートモーティブテクノロジーモデラーズクラブ、Formula 1 Modelers、Michi Craft Models、モデルカークラブRS、43 JULIUS FACTORY Z、ルマンの会、ロスバッハ模型工房など、模型趣味の世界ではよく知られたクラブや個人モデラーなど多数。

TEXT & PHOTO:長尾 循
CARSMEET web編集部

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