現在のマツダの多彩な活動を一挙に紹介!
コロナ禍の影響で3年ぶりとなる「マツダ ファンフェスタ2022 in 岡山」(2022年11月5日~6日、於:岡山国際サーキット)が開催された。
今年のテーマは「マツダスピリットレーシング 共に始めよう」である。
【画像20枚】マツダ3やロードスターのレースカーも展示! ファンフェスタの模様はコチラ
マツダスピリットレーシングといえば、マツダ本社直結下でのワークスチームとしてスーパー耐久2022シリーズ・ST-Qクラスに「Mazda2 バイオコンセプト」が参戦している。次世代バイオディーゼル燃料を量産車でも普及されることを目的に、モータースポーツという実戦で研究開発を進めているところだ。
さらに、今回実施されたロードスターNR-Aのワンメイクレースからスーパー耐久シリーズにステップアップするシステムを開拓するため、スーパー耐久第5戦・モテギからST-5クラスにロードスターも投入している。ただし、マツダスピリットレーシングは単なるレース活動ではなく、マツダのサブブランドとしてマツダを愛する人たちとの絆を深める試みを模索しているところだ。
そうした中、マツダ ファンフェスタin 岡山では、様々な催しが行われた。まず、eスポーツについては、グランツーリスモやサイクル競技など実施。成績上位者には、ロードスターの実車による同乗走行がプレゼントされた。
また、マツダスピリットレーシングに関するアパレルやモデルカーなど、マーチャンダイジングの展示販売コーナーも盛況。関係者によると、価格2万円弱のブルゾンがよく売れたという。
そのほかにも、ペーパークラフトを親子で作るコーナー、ラジコン走行体験コーナー、そして子ども用の小型自転車をパイロン内コースを走らせるアトラクションなど、子ども連れでも1日楽しめる内容だった。
展示車で注目を集めていたのが、バイオディーゼル燃料を使用したCX-60だ。これまでは、CX-5にバイオディーゼル燃料を20%混合して報道陣向けに試乗体験を行うなどしていたが、今回登場したCX-60ではバイオディーゼル燃料100%で対応が可能だという。
さらに、来シーズンからスーパー耐久に参戦を計画している、「Mazda3」ベースの新型レースマシンが世界初公開され、現在シリーズに参戦しているマツダのシニアフェロー(ブランドデザイン)を務める前田育男氏がデモンストレーションランを披露し、マツダファンから大きな拍手を浴びた。
マツダスピリットレーシングが表舞台に出てから、約1年。マツダを愛するユーザー、そして今回のイベント運営を行った数多くのマツダ社員にとって、マツダスピリットレーシングはマツダ未来に向けて共に歩もうとする皆の気持ちの中で着実に熟成されていることを感じた。
この記事を書いた人
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。日本自動車ジャーナリスト協会会員。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、自動運転、EV等の車両電動化、情報通信のテレマティクス、そして高齢ドライバー問題や公共交通再編など。