レイズが鍛え上げる型鍛造1ピース製法の強みを活かすことで、優れたデザイン性はもとより制振、静音など快適性を求めた意欲作。VMF(ベルサス・モード・フォージド)C-01が高い人気を得ている。それは車種カテゴリー問わず、クルマの性能と世界観を引き立てる。
【写真12枚】制振性、静音性などの快適性を追い求めたVMF C-01の詳細を写真で見る
VMFがもたらす“心地よさ”を世のプレミアムコンパクトに
レイズ持ち前の型鍛造製法によるストロングポイントを、動力性能の貢献だけに振るのではない。乗り心地や静粛性の向上など、乗員の快適性を見越した設計を持ち込んだ意欲作がVMF C-01だった。ベルサス・モード・フォージド(VMF)という新ブランドは、まるでレイズ自体が新境地を開いたような存在である。
そこには鍛造ホイールの限界へと挑むような芸術性も含ませていた。最先端技術を駆使して紡ぎ出される造形は、複雑に湾曲しながら左右非対称で伸びていく5つのペアスポークで構成される。それは充分なほど個性的なのに、かといって過度に主張が強すぎることはなく、車種を選ばずに似合うのがいい。サイズによって3つのフェイス(コンケーブ)が用意されるものの、そのどれもが固有の美しさを持っていると思う。
実際、VMF C-01は市場で広く受け入れられたようだ。スーパースポーツを含むスポーツカーからハイエンドサルーン、SUVに至るまで車種カテゴリー問わず支持されてきた。当初は20インチだけで始まったものの、今では19インチが拡充されたことで、プレミアムコンパクトといったセグメントにも盛り込まれるようになった。ここにあるアウディS3やメルセデス・ベンツCLAクーペなど、上質かつスポーティなモデルに対して、VMF C-01は本当によく似合う。卓越したデザイン性に加え、冒頭に挙げた快適性の追求は、これらプレミアムコンパクトの魅力を底上げする。
快適性とデザイン性の追求に加え、レイズお得意の型鍛造製法だけに、強度や剛性も抜かりがない。その点を鑑みるとテスラに代表される重量級のBEVにも相応しい。すでにモデル3界隈では市民権を得ており、現在、レイズはより多くのBEVに対してマッチングを突き進めている。VMFの物語はまだ始まったばかりである。
VMF C-01
◎サイズ/価格
19inch×8.0~10.5J/107,800円~127,600円(税込)
20inch×8.5~9.5J/121,000円~134,200円(税込)
◎カラー
マットガンブラック/リムエッジDC(MK)ダイヤモンドカット/シャイニングブラックメタル(HX)
◎対応車種
メルセデス・ベンツ/BMW/アウディ/ポルシェ/ランドローバー/その他国産車等
VERSUS VV25M
VMF(ベルサス・モード・フォージド)の背景には一大ラインナップを築くベルサス・ブランドがある。その最新作となるのがVV25M。単なるメッシュデザインではなく、5本のY字スポークをふたつ重ねたようなダブルフェイスデザインを持つ。サイズは8.5J×20インチのみで輸入車にも広く適合する。