全長を切り詰め、グリーンハウスを上に伸ばした、いわゆるノッポ・デフォルメのプラモデルシリーズは、1980年代にマルイを筆頭にニチモ、そしてオオタキと種々のメーカーが追随したひとつのトレンドでもあった。オオタキでは当時の人気テレビ番組のキャラクター名をパクったような、「たかちゃんマンシリーズ」としてケンメリとソアラをリリースしている。
いかにも80年代ノリのパッケージ
1981年に登場したトヨタソアラは、高級感溢れるインテリア、そして強力なDOHCユニットの搭載で当時の若者たちの憧憬の対象となった一台である。そんなソアラのたかちゃんマンスケールも1/24TAKACHANMANSCALEと表記されるなど箱絵のコミカルさとは違って、実物は意外や遊びを感じない真面目な造形なのがオオタキならではといったところだろうか。
ソアラの高級感を鮮烈にイメージ付けたホリゾンタルトーニングと呼ばれる独特のツートンカラーの表現も秀逸だ。ちなみに全長は1/32に近いような小ささ。リアのプレートにある「昭和57 ソアラだょん」の表記がいかにも80年代らしい! 同時発売のケンメリたかちゃんマンの完成形はまたの機会に!