アウディは現在、新型EVクロスオーバーSUV『Q6 e-tron』を開発中だが、そのハイパフォーマンスモデルとなる『RS Q6 e-tron』市販型プロトタイプをカメラが捉えた。
ニュル付近で捉えた開発車両は、シルバーのホイールを装着しており、一見ベースモデルかと思ったが、その奥には赤いブレーキキャリパーを確認、タイヤの厚みもあるほか、際立つコーナーベントの一部が初めて鮮明に見てとれるため、「RS」と判断していいだろう。
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そのほかフロントエンドでは、上下二段のスプリットヘッドライトを装備、閉じられたグリルが確認できる。グリルの輪郭はアウディ内燃機関モデルと同じ輪郭だが、より頑丈に仕上げられている。また後部では、エレクトリックモデルのため排気口は存在しない。
市販型ではポルシェと共同開発したプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)アーキテクチャを採用、同プラットフォームを採用するマカンEVとは兄弟モデルとなる。当然EVパワートレインも共有、Q6 e-tronにはA6 e-tronコンセプトと同じシングルもしくは2つのモーターから最高出力476psを発揮するが、RSでは同じマカンEVと同レベルの最高出力600psが期待できるほか、ブーストにより2.5秒間最大646psまで向上させることが可能だ。
またQ6 e-tronには100kWhのバッテリーパックが標準装備されると予想されるが、RSの場合、おそらくより大きなバッテリーバックを提供するはずだ。また、RSには強化されたサスペンション、軽量化されたホイール、グリップ力の高いタイヤが搭載されるほか、回生ブレーキが利用可能となる。
Q6 e-tronのワールドプレミアは、2023年前半と予想されており、RSはその数カ月後、遅れれば2024年初頭となるだろう。さらにRSの下に位置する「S」モデルも開発中と噂される。