カーマガジン

名車”Eタイプ”の血を引く94年式『ジャガーXJS 4.0コンバーチブル』は美しいプロポーションを持つ究極のオープンモデル

美しいモノは売れる、というポリシーのもとで幾多のサイドカーを生み出し、やがて自動車メーカーへと発展したジャガー。Eタイプの後継モデルとして登場したXJ-S/XJSも商業的に成功し、いまでもユーズドカーをゲットできる。

【写真6枚】美しいプロポーションを持つ究極のオープンモデル『ジャガーXJS 4.0コンバーチブル』の詳細を写真で見る

究極の”水色”オープンモデル

いきなり私事で恐縮だが、1974年式のアルファロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を愛用している筆者は無類のクーペ好きだ。

ということで、トム・ウォーキンショー・レーシングがETCで走らせていたXJ-Sクーペやボブ・テュリウス率いるグループ44がトランザム・チャンピオンシップにてドライバーズ/マニュファクチャラーズタイトルを獲得したXJ-Sクーペのカッコよさには以前から気づいていた。さらに付け加えると、XJ-S クーペはEタイプのデザインを手がけたマルコム・セイヤーが考えた原案を基礎とした空力ボディなので、とにかくスタイリッシュだ。

今回ピックアップしたのは筆者が恋するXJ-S/XJSクーペではなく、高年式のXJSコンバーチブルだったので、正直に告白すると取材前の期待値はそれほど高くなかった。外装色が水色なのでその点だけは好意を寄せていたが、襟付きのシャツと同じぐらい筆者に似合わないアイテムだと思っていたからだ。

しかし、である。撮影現場までXJSコンバーチブルを移動したことにより、試着ならぬ試乗をすることができたわけだが、その短い間にすっかりXJSコンバーチブルの虜になってしまい、ブレスへの返却時には欲しくなっている自分がいた。そんな気になるとはまったく思っていなかったが、好きになってしまったのだ。ではどこがどう魅力的で、ハマってしまったのかをXJ-S/XJSの簡単なヒストリーと共に記すことにしよう。

XJ-SはEタイプの後継モデルとして、1975年9月にデビューした。ベースとなったのは、XJシリーズのサルーンだ。Eタイプが純然たるスポーツカーであったのに対し、XJ-Sはメルセデス・ベンツ450SLC等と同じカテゴリーに属する、いわゆるパーソナルな高級4座グランドツアラーだった。

グランドツアラーだが、ジャガー・スポーツの一員なので、既述したようにクーペはサーキットにおいても活躍。1983年にタルガ式トップと折りたたみ式のリアウインドーを持つカブリオレが追加設定され、1988年にそれに代わるモデルとして、フルオープンになるコンバーチブルがラインナップされた。

筆者の勝手なイメージでは、XJSコンバーチブルは美しいプロポーションと優雅なオープンエアモータリングを楽しむためのクルマだと解釈していたのだが、実際に乗ってみたらそうではなかった。十分スポーティで、ドライブするのが楽しいクルマだったのだ。

このクルマ軽快だな、とまで思ったが、それは4リッターエンジンがパワフルだからで、ブレスに帰ってから聞いてみたら、X300型XJに積まれたのと同じパワーユニットを搭載しているとのことだった。実は襟付きのシャツのほうは、とある人に買ってもらって頻繁に着るようになったので、水色のXJSコンバーチブルを相棒とした自動車趣味生活も、いざ実践してみれば身体に馴染むのかもしれない。う~ん、増車してみるかな。

写真:神村 聖 取材協力:オートモービルアシスト・ブレス カー・マガジン505号より転載

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING