代官山蔦屋書店で2月28日に『ノニーン!幸せ気分はフィンランド流』の刊行記念トークイベントが開催された。登壇したのは、著者のスウェーデン国立美術館館長であるスサンナ・ペッテルソンさんと共著者で文化プロデューサーの迫村裕子さん、「ミナ ペルホネン」デザイナーの皆川明さんで、“ハードな日々を救うアートな瞬間 ビューティフル・モーメント”をテーマに語り合った。ここではその一部を紹介させていただこう。
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皆川:今日はお二人の共著となる「ノニーン」というこの本について、 お二人の生の声をお伝えしながら、皆さんと楽しんでいけたらなと思います。僕らは何年か前にトークイベントで出会いまして、その時にスサンナさんと僕が交代で話をするということがありました。当時、今では当たり前のように皆さんが意識するサステナビリティや、モノへの考え方ということを話し、その後夕食でより意気投合してとても仲良くなりました。迫村さんにはその間をいつもつないでいただき、文化プロデューサーとしてのアドバイスもいただいているという関係です。今日のテーマは「ノニーン」。この単語は、フィンランドではいろいろな意味をもっているということですが、まずはその意味をスサンナさんに、お聞きできたらと思います。
一つで色々な意味!?「ノニーン! 」の意味とは?
スサンナ:ノニーンという言葉は、フィンランドに行ったらしょっちゅう耳にするフレーズです。「来たぞ!」というような意味で「ノニーン!」と使うことがありますし「忘れちゃった! 」という意味合いのときも「ノニーン! 」と使います。子供がいたずらをしたときも「ノニーン!」って叱ることもありますね。
皆川:「ノニーン」って相当幅広いですね、これ日本語だとなんでしょうね?
迫村:日本語ってこの一つで言い換える言葉ってなかなかないですよね。なんかとても自在で、喜怒哀楽全部に使えるという。「そうだね!」という意味や「行く! 」という意味もありますし。
皆川:まさにこの本のチャプターのように色々な意味があるわけですが、中面では様々なテーマの中でスサンナさんと迫村さんの考えや体験が綴られているわけです。今日はすべてをご紹介できませんが楽しくてためになったり、暮らしの中に取りこみたいっていうことがいくつかありますので、紹介させていただきます。
実は昨日と今日、我々三人とうちのスタッフ二人と五人で、山の中にあるミナペルホネンの保養所にいたんです。そこで一日ゆっくり過ごそうなんていうと日本人っぽいですよね。フィンランド人は何週間もバカンスを取るのに、一日ゆっくりとというのはおかしいかもしれませんけれども。いろいろな発見が朝の散歩でも見つかりまして、そんな一日の流れの中で、ここに今いるという感じです。
「ノニーン!」について、もっと知りたくなった方は以下をチェック!
『ノニーン!幸せ気分はフィンランド流』定価:1760円(本体1600円)