パワートレインはiX1と共有し、最高出力313ps、最大トルク494Nmを発生
MINIは現在、『クロスオーバー』(海外名:カントリーマン)の次期型を開発中だが、そのフルエレクトリックバージョンとなる市販型プロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
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クロスオーバー次期型に内燃機関エンジンが登場することはわかっていたが、EV版を見るのはこれが初だ。プロトタイプのフロントドアには「Electric Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーが貼られ、後部には排気管が見当たらないため、EVであることは間違いない。
フロントエンドのカモフラージュは、1月に捉えた内燃機関クロスオーバーと酷似しているが、バンパー下部のエアインテークに、エンジン冷却のラジエーターが欠けていることがわかる。そのほか、ヘッドライトは現行型のスクエア超から刷新、独自デザインであることも確認、これは内燃機関モデルと共通となる。ディテールを言えば、アウトラインはシャープに釣り上がり、内部上下にはLEDデイタイムランニングライトバーが配置されていることも初めてわかった。
キャビン内では、 センターコンソールには大きな丸いスクリーンがあり、その下には分厚いスイッチがいくつかあるほか、楕円形のデジタルインストルメント クラスターが装備される。
次期型は、BMW『2シリーズ アクティブツアラー』でデビューした前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用。BMW『X1』『X2』第2世代モデルとの兄弟モデルとなる。全長は200mm(7.5~8.0インチ)延長され、4.5m(177インチ)まで拡大し、MINI史上最大のボディサイズとなることが濃厚となっている。
EVパワートレインは、BMW「iX1」と共有、デュアルモーターの全輪駆動システムに電力を供給、最高出力313ps、最大トルク494Nmを発揮すると思われる。内部には64.7kWhのバッテリーパックを積み、航続は最大272マイル(438 km)の範囲を提供してくれ、このシステム130キロワットでDC充電でき、29 分で70%の充電が可能だという。
MINIクロスオーバー次期型は2023年内のデビューが予想され、EVバージョンはその半年後となるだろう。同ブランドでは、もう一つのEVクロスオーバー『エースマン』も開発中だが、ラインアップでは、エースマンの上に位置するEVクロスオーバーとなる。