Garage Life

自ら設計したレッドシダー張りのアメリカンガレージハウスは、ガレージを中心に子ども5人と楽しく暮らせる家。【ガレージライフ】

建築会社を営む施主が選んだガレージドアは、ガレージで音楽を楽しむこともできる、防音と気密性に優れたシャッター

神奈川県横浜市の人気の住宅街に建築された、木造2階建てのガレージハウス。施主は多趣味で極めることが大好きなMさん。これまで築70年の戸建て賃貸で暮らしていたが、子どもが生まれたことがきっかけで、新居を構えようと会社と住宅環境を改めて考えたという。

横浜市本牧地区で土地を約50軒以上探して見つけたのが、約125坪の現在の敷地であった。店舗から住宅の内装や家具を手掛ける会社「ティープラスター」を経営するMさんが思い描いていた新居とは、”五感で感じることができる本物の素材を多用した家”だった。

少年時代からクルマが好きだったこともあり、いつかガレージを中心とした子どもたち5人が楽しく暮らせる家がほしいと考えていたMさんは、ついに21年2月に土地を取得。建ぺい率80%、容積率300%の土地に、朝陽によって目が覚めることができる、自然素材を使った経年変化が楽しめるガレージハウスをMさん自らで設計した。

ガレージの間口を大きく取りたかったため、ピン工法を採用して設計した自邸となった。これまで多くの物件を手掛けてきたMさんには、自邸の素材にはこだわりがあった。さらに結露や湿気の対策として、自宅の下にはスタイルフォームを敷き詰めるなど、室内環境を考慮した施工を取り入れた。

【写真10枚】少年時代からのクルマが好きが大満足のガレージハウス 

ガレージは、趣味のクルマ、オートバイ、オーディオ、洋服などが楽しめる空間として設計。オーディオは近隣との音の問題を防ぐために換気扇はあえて設けず、ガレージシャッターの防音にも、最大限の気を遣って選んだ。数ある商品の中から採用されたのは、「日本ドアコーポレーション(ニドコ)」が発売している、準防火地域対応のスチール製ガレージドア「TXタイプ (5,020mm×2,365mm)」。ポリウレタンによって気密性が高く、防音にも優れているので音が漏れないと、これまで建築に携わってきたMさんを充分に納得させるガレージドアだった。

ガレージの横には主寝室とシャワー、トイレを設置して、ガレージでも生活ができるような動線を確保している。広い玄関を上がり、さらに2階に上がる階段には、横浜で活躍するアーティストKensuke takahashi氏による、太古の森をイメージしたアートが描かれている。太陽光が差し込む無垢材のオーク材の床、レッドシダーによる収納などが設計された。ドアの向こうには5人の子どもたちの部屋が設けられている。

「天井が高いリビングは、あとからは手に入れることができないので、設計時に考えました」というリビングは、約3mの天井高があって開放感が抜群である。またキッチンの収納は1枚板を設計。棚や家具もすべてMさんが経営する「ティープラスター」でオーダーして造作されたもの。すべて自然素材にこだわっている。子どもたちは素足でリビングの無垢材を感じながら、そして無垢のドアや家具などを大事に使いながら育ってほしい、という意図も込められている。

グリーンも好きだというMさんは、あらかじめカーテンボックスの上にグリーンを飾ることができるように設計。ガレージのオーディオや、グリーンなどは仕事の都合上、勉強しようとスタートしたところ見事にはまってしまい、個人的な趣味にもなってしまったという。

ガレージにはヴィンテージな1965年式「シェビー・ノバ」、1956年式「ハーレー」、1967年式「アーリー」、1972年式「ショベル」など古き良き時代のものが収納されている。

Mさんいわく「それぞれの時代に、それぞれ良いところがある。それを楽しみながら子どもたちと過ごしていきたい」と。これまでの経験と自分の体験を元に、今後の仕事でも良いものを提供していきたい、と強いこだわりを見せるMさん。「ティープラスター」のHPで、またさらに新たなる発見が観られるに違いない。

◆PLANNING DATA
 施 主:Mさん
 所在地:神奈川県横浜市
 竣 工:2022年2月
 構 造:木造ピン工法
 敷地面積:125坪
 延床面積:245.10平米
 ガレージ面積:80平米
 外装/内装仕上げ:レッドシダー/塗装仕上げ
 愛 車:1965年式 シェビー・ノバ
     1956年式 ハーレーダビットソン
     1967年式 ハーレーダビッドソン
     1972年式 ショベル
     1971年式 ドカッティ・ショットガン×2 ほか

◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
 ガレージが自分の部屋のようにプランニングどおりに設計されたこと。
・ちょっと失敗したところは?
 階段のスペースをもう少し広く設計しておけば大型の家電や家具を
 入れやすかったかもしれない。
・次の夢はなんですか?
 自然といったいとなるような子どもたちがのびのび過ごせる家も悪くない
 ですね。面白い設計には興味あります。ご興味ある方はT-PLASTERまで。

◆COMMENT FROMA GARAGE DOOR BUILDER:
日本ドアコーポレーション 高柳さん
今回は販売店様のご紹介を受けて、ガレージドア「TX」を納めさせていただきました。TXはパネル厚44.5mmの断熱パネルを採用していますので、ほかの一般住宅用の製品と比べて断熱性・防音性に優れ、表面のエンボス加工は傷が目立ちにくく、補修も易しくなっています。とても扱い易いおススメの製品です。
北海道千歳市上長郡1160-22

Special thanks to 日本ドアコーポレーション  www.nidoco.co.jp 
『GarageLife Vol.96』掲載

Photo/Dan-KOMATSU(小松 男) Text/Jun-ISHIHARA(石原 淳) Special thanks to 日本ドアコーポレーション

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