コラム

【オーナーが語るVW愛 part.03】 運転中にひらめきが降ってくる! 都並敏史さんの”第二の監督室”【I LOVE VW feat. LE VOLANT】[PR]

COXのコンプリートカーに衝撃を受ける

フォルクスワーゲン(以下VW)の日本正規輸入70周年を記念して、”I Love VW”な日々を楽しむオーナーのライフスタイルに迫る本連載。第3回目となる今回は、元サッカー日本代表選手で「狂気の左サイドバック」と呼ばれ、現在はサッカー解説者とJFL所属クラブチーム・ブリオベッカ浦安の監督を務める都並敏史さんにVWへの熱き想いを伺った。

「元々サーキットに憧れがあって、子供の頃からクルマが好きなんですよ。父親が自動車メーカーに勤めていて、レーシングフィールドが身近な存在だったことも影響してレーシング・マシンを見て育ってきたんです」

サーキットを華麗に駆けるレーシングカーは、少年時代の都並さんを強く魅了した。そして18歳のときに転機が訪れる。

「駒沢公園でCOX(コックス=VW・アウディのチューナー)のコンプリートカーを見たんです。その瞬間にあまりのカッコよさにアタマがスパークしちゃった。それまでの価値感が吹き飛んじゃって。『コレはすごい!』とすっかり惚れこんでしまったんです」

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雷光が直撃したかのようなカルチャーショックを受けて以来、都並さんとVWは深く結びついていく。

「最初に所有したのはジェッタGL。そのあとシロッコに乗って、いまはゴルフ4のヴァリアントにゴルフ5のGTIを持ってます。これまでトータルで25台のVWに乗ってきました。ゴルフ2では、ゴルフカップ(VWのワンメイクレース)にも出ていましたね。今日着ているポロシャツもそうなんですが、自分がアドバイザーを務めているサッカーショップのロゴをボディとシートに入れて走ってた。このカップカーは非常に気に入っていたので、いま思うと手離さなきゃよかったと後悔してます。あとは、ゴルフ4が好きなので、R32には3台乗りましたね」

次々にVWを乗り継ぎながら、きっかけとなったチューニングマシンへの憧れを追い求めるように、VWに“もっと”を盛り込んで辿り着いたゴールとは?

「COXのマシンがカッコいいのって、改造しているってところじゃないですか。それで、アルミホイールを変えて、マフラーも! って散々あちこちをイジくり倒して乗ってました。サッカーで稼いだお金を全部注ぎこむみたいにね。それが、そういうカスタマイズがクルマのバランスを崩していたということに気がついて……。ノーマルがイチバン走りも乗り心地もいいんですよね」

炎天下の取材当日、「VWはエアコンが効くから、こういう酷暑にはありがたいよねえ」と日焼けした笑顔でクルマから降り立つ都並さん。デビューから25年以上が経過したゴルフ4のヴァリアントは、ボディに深い艶を湛え4半世紀の歳月を感じさせないコンディションだった。

「ゴルフ4は、気に入っているVWの1台で、まずスタイリングがいいよね。フロント周りはわりと丸っぽいカタチなのに、後ろは角ばったスクエアなデザインで。でも、クルマ全体としてはとてもまとまりのあるスタイルでボク好み。そして、ファブリックのシートが素晴らしい。アタリが優しくて身体にフィットして、ホールド感がいいから疲れ知らず。最新のDSG(デュアル・クラッチ・トランスミッション)よりも、4速ATが感覚に馴染むから、シフトのアップ/ダウンだけで箱根の峠道もおりてこられるし、そういうときにドッシリと安定して走ってくれるあたりにVWらしさを感じたりするんですよ」

ロングドライブで真価を発揮するVW

聞けば、都並さんは長距離を運転するのが大好きだから、ドライブできない期間があるとストレスが溜まってしまうという。

「一度に500kmくらいは当たり前に走りますよ。長距離を走ると改めてVWのスゴさがわかるし、レールの上を走っているかのような安定感はVWの神髄ですよ。500km走った後でも疲労が少なくて、クルマという機械の根幹がシッカリと作られているのがよくわかるよね。サッカーを長年やってきているから、当然ドイツのサッカーがどれほど奥深いかは熟知している。だから大阪まで走っても疲れないっていうところに同じドイツの奥深さを感じるんですよ」

疲労を感じることなく長距離移動ができるということは、足回りやシートなどの部品ひとつひとつにVWの技術力が注がれている証といえよう。

「走っていて気がつくとサッカーのことを考えているんですよ。ひらめきが降ってわいてくるんです、突然と。そういう瞬間が非常に大事で、クルマが主張しすぎていたり、なにか気になるところがあったりすると思考が逸れていっちゃう。その点、VWは程よい緊張感とリラックスがバランスした状態で運転できるから、これは前から言ってる表現なんだけどボクにとってVWは”充電器”なんですね。車内ではICレコーダーを常備してアイディアをストックしているから、そういう意味ではVWの車内っていうのは”第二の監督室”なんですよ」

VWでのロングドライブでストレスを解消して充電するという都並さんに、いま狙いを定めているVWを伺ってみた。

「前からディーゼル・エンジンに興味があって、ここしばらくはパサートTDIヴァリアントの価格をチェックしてますね。かなり価格が落ち着いてきたし、長距離を走ることを考えると燃料代の節約も大いに魅力的ですね」

純粋に走りを楽しみクルマとの対話を大切にしながら、ときに戦術を練る作戦ルームにもなる都並さんのVW。クルマが道具を超えるポテンシャルを発揮して、人生の一部として生き生きと活躍する。そんなときにヒトとVWとの間にも心が通うのかもしれない。

都並敏史 Satoshi Tsunami
1980~90年代にサッカー日本代表の左サイドバックとして活躍。これまで25台を乗り継ぐほどのフォルクスワーゲン好きでもある。現在はサッカー解説者とともにブリオベッカ浦安(JFL)の監督を務める。

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フォト=望月浩彦 H.Mochizuki リポート=太田 輝 A.Ota
LE VOLANT web編集部

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