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【BMW Group Japan 2023 Motorsport】BMW MとMINI JCWのワンメイクレース「BMW & MINI Racing」はシーズン後半戦に突入!

クリーンなファイトは見応えアリ

全6ラウンド12レースで争われる国内唯一のBMW Group Japan公認レース「BMW&MINI Racing」の今季ラウンド4が、8月5日(土)と6日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。BMWとMINIの市販モデルベースのマシンが繰り広げるバトルは、2シーズン目を迎えてBMW M2 CS Racingのエントリーが増えたことと、前戦の岡山から#8近藤翼選手(BMW M Team Studie)や#46山西康司選手(Elbe Racing)といったプロドライバーが参戦したことにより、さらに見応えあるレース展開を期待させる。

決勝レース1のグリッドを決める土曜日予選のM2 CS Racingは、#46山西選手がポールポジションを獲得。2番手は昨シーズン王者の#25水元寛規選手(TECH-M eWeLL)、3番手に#55石井一輝選手(Daiwa Group)、4番手に#19奥村浩一選手(BRP)。#8近藤選手は走路外走行でベストタイムが抹消され5番手からのスタートとなった。

一方、MINI CHALLENGE JAPANのNew MINI JCWは、#1木村建登選手(TEAM QUETTA)がポールポジション、2番手に#9平田雅士選手(RH.SAKAI with HIRATA.AC)、3番手に#57天田亮選手(TEAM Abe motors)、4番手が#34MASA選手(TEAM Abe motors)。

そして、ナンバー付き車両のNew MINI CPSでは連覇を狙う#32川福健太選手(アウティスタ)を先頭に#36田中瑞起選手(TEAM Abe motors)、#16水田貴之選手(M.A.R.T)、#3いとうりな選手(SYCG Racing)というグリッドとなる。

 

決勝当日朝にはピットガレージツアーも行われ、招待客はBMWとMINIのレーシングマシンを間近に見られた。

快晴となった日曜日のスポーツランドSUGOは朝から30℃を超える暑さ。そんな中、SUPER GTさながらのグリッドウォークを消化して、BMW&MINI Racingの決勝レース1(第7戦)は午前10時18分のオンタイムで全17台がスタートを切る。

M2 CS Racingではホールショットを決めた#25水元選手を先頭に#46山西選手、#55石井選手、#8近藤選手が早々にトップ集団を形成。レース序盤の3ラップ目から猛プッシュを掛けた#46山西選手が次の周回で水元選手を捉えてトップを挽回するとそのままリードを広げていく。

M2 CS Racingの後方からスタートしたNew MINI JCWは先頭の#1木村選手が2位以下を引き離していく中、#9平田選手と#57天田選手が激しいドッグファイトを展開し、ついに4ラップ目の1コーナーで天田選手が2位に浮上。New MINI CPSも#32川福選手が好スタートを切り、肉迫する#36田中選手と#5水田選手が2番手争いを繰り広げる間にリードを広げていった。

暫定表彰の後にはホスピタリティルームで勝利者によるヒーローインタビューが行われる。その模様はレース実況と同様にYouTubeでライブ配信されるのだ。

各クラスともトップの独走で20分+1ラップを終えたレース1は、M2 CS Racingで#46山西選手が初優勝。2位フィニッシュの#25水元選手がペナルティで降格となったため、#55石井選手が2位、#8近藤選手が3位に繰り上がる。New MINI JCWは#1木村選手がポール・トゥ・フィニッシュで勝利し、2位#57天田選手、3位#9平田選手に。New MINI CPSも#32川福選手がトップチェッカーで2位#36田中選手、3位#5水田選手までが表彰台を獲得した。

会場にはブランドテントが設けられたほか充実したホスピタリティを完備。MINIアンバサダーガール岡田夏芽さんの撮影会も。レースプログラムの間には招待客のMINIによるパレードランも実施。参加者はレーシングコースでの走行を存分に楽しんでいたようだ。

猛暑のレースは番狂わせも

日曜日の午後に行われるレース2(第8戦)は1日2レースを消化するこのシリーズ独自の規定が適用され、M2 CS Racingは#19奥村浩一選手を先頭に#25水元選手、#8近藤選手、#55石井選手、#46山西選手と上位5台がリバースグリッドに、New MINI JCWは#57天田選手と#1木村選手が入れ替わり、New MINI CPSも#36田中選手、#32川福選手、#5水田選手、#3いとう選手というスターティンググリッドに。

フォーメーションラップを終えて14:53にスタートした決勝レース2(第8戦)は、グリッド順のまま全17台が1コーナーへと突入していく。特にM2 CS Racingでは実績や前回ラウンドの勝利に応じて最大450psの出力が420から365psまで段階的に絞られるというB.o.P規定とリバースグリッドでジェントルマンやハイアマチュアとプロドライバーの実力差が小さくなるから、トップを走る#19奥村選手の巧みなブロックは序盤から激しい2番手争いを展開する#25水元選手、#55石井選手、#46山西選手といったテクニシャンでも容易に攻略できないのだ。

そしてレースが終盤に差し掛かると展開が激しく動いた。#19奥村選手を猛追する#25水元選手と#55石井選手の後方でチャンスを窺っていた#46山西選手が一気に2番手に踊り出た。しかも、このレース2を必勝したい#25水元選手はマシン不調のスローダウンで最後尾まで後退という番狂わせも。

New MINI JCWでも#57天田選手を追う#1木村選手と#9平田選手がプレッシャーをかけ続けた結果か、タイヤが限界に達した11ラップ目に#57天田選手がコースアウトして3番手に後退。New MINI CPSでもトップを走る#32川福選手がまさかのタイヤバーストで9周目にリタイアとなってしまった。

結局、レース2(第8戦)のM2 CS Racingは#19奥村選手が#46山西選手のプッシュを凌ぎきって嬉しい初勝利。New MINI JCWでは#1木村選手がSUGO戦連勝で地元東北のQUETTAグループ応援団を喜ばせた。そしてNew MINI CPSでは#36田中選手が初勝利&表彰台をゲットしたのだ。

BMWアンバサダーガールの長沢美穂さん(左)と仲川エナさん(右)も大活躍。グリッドウォークやブランドテントではファンとの交流も図っていた。

猛暑の東北スポーツランドSUGOで行われたBMW&MINI Racing 2023のラウンド4はレーシングドライバーの参戦やエントラントのスキルアップもあってか、全レースを通じてクリーンなファイトを楽しむことができた。いよいよ残り2ラウンド4戦となる今シーズンの行方は、10月7日(土)、8日(日)富士スピードウェイでのラウンド5が天王山となりそうだ。

BMW&MINI Racing公式サイト https://bmr-office.jp/

フォト 小林俊樹 T.Kobayashi
萩原充

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