最高出力109psのエンジンと95psの電気モーターを搭載
かつて、英国のスポーツブランドとして名を馳せた「MG」のコンパクトハッチバック、『MG3』次期型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。
【画像5枚】13年ぶりにモデルチェンジする次期型「MG3」のスクープショットはコチラ
MGは1924年に設立された老舗ブランドだが、2005年には中国資本の南京汽車 (NAC) に買収された。日本では1980年代まで存在した2シーターオープンの「MGミジェット」が人気を博したブランドで、この4月には、「ミジェットの再来」と伝えられる2シーターBEV「サイバースター」で話題を撒いた。
現行型MG3は、2011年にデビュー。2018年の大幅改良を最後に、これまで2回のフェイスリフトを受けており、これが13年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
捉えたプロトタイプは、全身迷彩ラップでデザインを隠しているが、アグレッシブなグリルと、鋭く釣り上がる三角形のヘッドライト、スポーティーなエアインテークが両端に配置されたスリムな下部開口部が見てとれる。
後部では、現行型の垂直デザインが、コーナーを包み込む水平基調に新設計されている。またリアウィンドウとテールライトのアウトラインが上向きにデザインされており、リアエンドは不気味なほどメルセデス・ベンツAクラスに似ている。
キャビン内では、デジタルインストルメントクラスターや、インフォテインメント用の12.3インチデュアルスクリーンディスプレイなど、多くのテクノロジーが内蔵される。
パワートレインだが、より大型のMG4がEVとしてのみ販売されているにも関わらず、「3」はコスパを重視しており、内燃パワーにこだわる。とはいえ、電力を全く採用しないわけではなく、最高出力109psを発揮する1.5L直列4気筒ガソリンエンジンと、2.1kWhの小型バッテリーから電力を供給する、70kW(95ps)の電気モーターによってブーストされると思われる。
MG3次期型のワールドプレミアは、2024年内と予想される。