1G-GZEが載ったエンジンルームにどうぞご注目を!
フジミの1/24プラモデル、130系クラウン2000ロイヤルサルーンを作っていこうという連載であるが、前回の第6回で完成したところであったので、今回は出来上がった作品をじっくりとご覧いただくとともに、制作についても簡単に振り返っておこう。
【画像22枚】エンジン搭載、ステア可能になった前輪など、そのフィニッシュを確認!
S130型系トヨタ・クラウンは、先代S120のハイソカーとしての人気を受け継ぎ、さらなるヒットを記録したモデルである。3ナンバー専用ボディについては、ハッキリとした差別化を図った日産のシーマに水をあけられたものの、その隆盛ぶりは小ゆるぎもせず、ハードトップに限っても販売台数はカローラ並みの数字を記録したという。
まさに日本が活力に満ちていた時代を象徴する車種のひとつであるだけに、S130クラウンは今でも人気が高く、最近でも新たなミニカー化が行なわれていたりもするが、プラモデルでは、実車デビュー当時にリリースされたキットのみとなっている。アオシマとフジミの2社によるキットがそれだ。アオシマのクラウンはワイドボディのハードトップをモデル化したもの、一方フジミは5ナンバーのナローボディ、グレードはスーパーチャージャー搭載のロイヤルサルーンだ。
このグレードが搭載していたのは、直列6気筒DOHCエンジンの1G-GE(排気量1988cc)にスーパーチャージャーを組み合わせた1G-GZEで、最高出力は160ps、先代から引き続いての採用であった。なお、このモデルの場合、型式名はGS131となる。このエンジンは同時期のマークⅡにも搭載されており、アオシマ製のGX81マークⅡではそれが再現されているので、エンジン再現のないフジミ製クラウンに移植してみようというのが、この作例の趣旨であった。
またそれ以外にも、シャフト固定式の前輪をステア可能へと改造したほか、大きすぎるホイールアーチを小さくして全体の印象を向上させているのもポイントだ。インテリアはキットパーツのままでもしっかりした再現がされているので、シートベルトのキャッチなどを追加してディテールアップ。ボディカラーは、実車に用意されていたツートンのシルキーエレガントトーニングを再現、その美しい仕上がりも見ものである。説明はこんなところにして、あとは写真をゆっくりとご覧いただきたい。