ビューティーがテーマのお楽しみ企画も！
「クルマの運転」と聞くと、女性よりも男性がするというイメージをなんとなく思っている方も多いのではないでしょうか。しかし女性の運転率は年々上昇傾向にあり、平成27年の免許取得率は男性が55.2％、女性が44.8％となっています。このように意外と男女比率がないことがわかります。
免許取得率に大きな差はありませんが、しかし実際に運転を男性に任せるシチュエーションは多いのではないかと思います。さらに、免許を持っているけど運転に自信がなくてできれば運転を避けたいという女性の声も耳にします。
そんな女性のためのイベントが、2023年9月23日にマツダR＆Dセンターで開催されました。その名はOKISHUプロジェクト「今日からできる交通安全」です。
こちらのプロジェクトはモータージャーナリストのまるも亜希子さん、吉田由美さん、セーフティードライビングインストラクターの戎（えびす）南子さんにより行われ、運転に関する基礎知識を学ぶことができます。
また、今回のイベントは〈〜お肌も運転も美しく〜〉というテーマで、料理研究家の関口絢子さんがスペシャルゲストとして参加しました。
参加資格は普通免許を所持している女性であれば誰でも参加可能で、普段から運転をする方も、ペーパードライバーの方もどんな方も大歓迎とのことでした。筆者（兵頭 倫果）は今回、他の女性参加者とともに実際にプログラムを体験してきました。
同様なイベントは数多く行われていますが、このプログラムは講師、参加者ともに女性オンリーなので、男性が多いイベントには行きづらいと感じる方でも安心して参加できることが最大の特徴です。筆者が会場で驚いたことは、ほとんどの参加者が一人で参加していることです。そのため、一緒に行く人がいないという方でも気軽に参加できるかと思います。
プログラムは、〈安全運転の基礎を学ぶ座学〉、〈実車を使ったレクチャー〉、〈お楽しみ企画〉の3構成で行われました。
座学では、実際に日本で起きている交通事故の例を挙げながら、どのような運転をすれば事故を防げるのか、という話を学びました。ペダルの踏み間違いは高齢者よりも20〜30代の方が多いという事実や、バックミラーをみる推奨の頻度は3秒に1度であるということを知ると参加者たちは皆驚いた顔を見せていました。
最初は緊張感のあった参加者たちも、クイズ形式で対話を挟みながらの講義によってどんどんほぐれていき、参加者同士での会話も増えていく様子がとても印象的でした。
後半はお待ちかねの実車を使用しての実技レクチャーです。実技ではタイヤの空気圧と溝のチェック方法や駐車のコツ、ドライビングポジションの正しい合わせ方についての体験することができました。体を動かすことで身につくのはもちろんですが、参加者同志のコミュニケーションが増えるきっかけにもなり、賑やかな雰囲気で講義は進められていきました。
実技講習が終わると、お昼ご飯を取りながらお楽しみのビューティー企画です。今回はビューティーがテーマということで、昼食のメニューも健康を第一に考えられたものが用意されていました。筆者はハンバーグを選びましたが、美味しくボリュームもたっぷりで大変満足することができました。
昼食を取りながら、料理研究家の関口絢子さんにより「インナービューティー」についての講座が行われました。美は食べ物と食べ方によって作られると関口さんは語り、特に糖質には注意する必要があるといいます。そこで、血糖値を上げにくくする自宅で簡単にできるスムージーを紹介してくださり、さらにはスムージーを実際に振る舞ってくださいました。
参加者たちは交通安全の講義と同じくらい真剣な眼差しで聞いていました。いや、もしかするとそれ以上だったかもしれません。
約半日の講義で、交通安全についての基礎知識をはじめ体を使っての実技、そして嬉しいビューティー企画まで盛りだくさんでとても充実したプログラム内容でした。たくさんのことを楽しみながら学ぶことのできるこちらのプログラムは、なんと誰でも無料で参加することができます。車や交通について興味がある方はもちろんですが、ちょっと暇つぶしに覗いてみようかな、という方でも楽しく学びを得ることができます。
こちらの講座は定期的に開催されていますので、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
