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デザインを一新し多彩な先進技術を搭載! メルセデス・ベンツが新型「Eクラス」を発表【東京オートサロン2024】

パワートレインはISGとPHEVで全て電動化に

メルセデス・ベンツ日本は1月12日、中核モデルの新型E クラス(セダン/ステーションワゴン)を発表し、予約注文の受付を開始した。発売は2月を予定している。

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Eクラスは、世界で累計1,600万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツの中核をなすモデルだ。1946年に発表されたW136型以来、常に時代に先駆けて革新的な技術を採り入れ、世界のプレミアムセダンの指標とされてきた。新型Eクラスは、パワートレインを全てのモデルで電動化するとともに、ナッパレザーで仕立てた高級感のある内装に加え、センターディスプレイと助手席ディスプレイを一体型にしたMBUXスーパースクリーンにサードパーティ製のアプリケーションも使うことができる最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)など、機能性と快適性を大きく向上し、デザインを一新して生まれ変わった。

エクステリアデザインは、短いフロントオーバーハングと長いボンネットに、グリーンハウスは大きく後退させた。ホイールベースが2,960mm と先代モデルより20mm 拡大されたこともあり、キャビンはゆったりとしたサイズとなっている。また、メルセデスの伝統的なセダンの「キャブバックワード」デザインに続くリアは、均整の取れたオーバーハングを備え、ボンネットにはアクセントとしてパワードームが設けられているほか、流れるようなC ピラーがダイナミックな効果をもたらしている。
フロントのヘッドライトとフロントグリルをつなぐブラックパネルに似た部分は、ハイグロスブラック仕上げで、メルセデスの電気自動車を想起させるデザインに。3Dデザインのフロントグリルは、中央のスリーポインテッドスターがグリルに一体化している。

また、イルミネーテッドラジエーターグリルをE350eにオプション設定。これはサイドライトの機能を拡張したもので、夜間や夕暮れなどでラジエーターグリルが白く点灯する。上下2本のファイバーバンドルは細いガラス繊維1,000 本以上で構成されている。

サイドビューは、調和の取れたプロポーションと特徴的なキャブバックワードデザインで、ラグジュアリーモデルに採用されている格納型のドアハンドルを採用。キーを持った人が近づくことによって、ボディ面から自動でせり出すこのドアハンドルは、通常時はボディ面に格納されており、シンプルでクリーンな面を際立たせている。
サイドを別々に走る2本のキャラクターラインは、スポーティ性を強調するデザインで、精巧にデザインされた曲面形状の効果を最大限に引き出している。
リアではツーピース型LED リアコンビネーションランプが特徴的で、デイデザイン、ナイトデザインのいずれも、スリーポインテッドスターのモチーフが採用された特別なビジュアルとなっている。さらに左右のリアコンビネーションランプは、中央でつながったデザインによりワイドなリアエンドを強調している。

インテリアは、大きなトリムパネルがダッシュボード中央まで伸びており、外観上独立しているセンターディスプレイは、このトリムのくぼんだ表面上に浮かんでいるように見える。
全モデルにオプション設定の、「MBUX スーパースクリーン」(助手席一体型ディスプレイ)を搭載している場合、大型ガラス面がセンターから助手席まで広がり、カバーガラスは輪郭がダイナミックにデザインされている。

センターコンソールは、ダッシュボード下部まで直線的に伸びており、前部は、カップホルダーを備えたカバー付きの小物入れが立体形状のトリムに一体化されている一方、後部には、パッド入りアームレストが設けられており、その下の小物入れにはUSB ポートが設置されている。
ドアセンターパネルが曲面を描きながら滑らかに流れ込むドアアームレストは、グラブハンドルやドアを閉めるグリップともなるほか、パワーウインドウのスイッチが配置されている。もう1つのハイライトとなっているのが、宙に浮いているように見えるスイッチパネルで、ここにはドアレバーとパワーシートの操作スイッチが組み込まれている。
シートの座面とバックレストの表面の形状は内側から外側へと優美に流れ、そのレイヤーデザインのためにシートの本体から浮いているように見える。

E200、E220d に標準設定のレザーARTICO仕様では、シートは各パネルに精緻な縦方向のうねを形作る仕上げが施される。レザーエクスクルーシブパッケージ選択時の本革(ナッパレザー)シートは、キルティングとパーフォレーションを施したシートの形をなぞるダイヤモンドステッチとなり、室内の高級感を高めている。また、レザーエクスクルーシブパッケージには、シートヒーター機能とシートベンチレーター機能(運転席・助手席)が含まれ、E350e はレザーARTICO/MICROCUT(スウェード調ファブリック)を使用したシートが標準設定となる。

デジタルキーを使えば、対応するiPhone をドライバーが携帯している場合、クルマの始動やロック操作が簡単に行える。キーの共有も可能で、家族や友人と新型E クラスのデジタルキーを共用することが可能だ。

また、サードパーティ製アプリのインストールを可能にする新たなオペレーティングシステムを開発。これに加え、新しいソフトウェアアーキテクチャーの採用によって、今後はアプリのクルマへの導入をこれまでよりはるかに速やかに行えるようになるという。

ダッシュボードの上には、新採用のセルフィー&ビデオカメラ(オプション設定)が設置。これにより、停車した状態であれば、ドライバーもWebexなどを介してオンラインのビデオ会議に参加したり、自分の写真や動画を撮影したりすることができる。また、撮影した映像や画像はUSBフラッシュドライブに保存することが可能。カメラは画角が広いことから、前席のサイドウインドウや(装備によっては)パノラミックスライディングルーフなどを含め、室内のさまざまな部分をとらえることができる。

新型EクラスはCd 値0.23と、このセグメントとしてきわめて優れたエアロダイナミクスを達成している。

E350e は、モーターの最高出力が95kW/129PS、EV走行換算距離(等価EV レンジ、WLTC モード)112km を実現しており、多くのシーンで電気のみで走行が可能。システム出力は、最大230kW/312PSとなっている。
このモーターのトルクは、回転開始時から最大値の440Nmを発生。車速140km/h までモーターのみの走行が可能で、140km/h を超えると緩やかな制御になるという。

高電圧バッテリーは自社開発で、第4世代バッテリーファミリーに属し、先代を合理的にさらに進化させたものとなっている。エネルギー容量は25.4kWh で、このうち19.5kWhがEV走行に使用される。

また、車両を蓄電池として利用でき、車外へ電力を供給できる給電機能(V2H、V2L)に対応している。

新型Eクラスには、ルーティンのテンプレートを用意。自分でルーティンを作成することも可能で、その場合、乗員は複数の機能や条件をリンクさせることができます。例えば、「車内温度が12 度以下なら、シートヒーターのスイッチを入れ、アンビエントライトをウォームオレンジに設定する」などのリンク付けが行えるようになる。

左右のヘッドライトのDIGITALライトは、それぞれ照明モジュールを装備。このモジュールは100万個以上の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めるもので、片側で100万以上のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて正確な配光が可能となった。
さらに、日本初の機能として「路面描画機能による車線逸脱警告」が備わっている。これは、夜間走行時に車線を逸脱しそうになった場合に、ヘッドライトが車両前方の路面に絵(矢印)を投射することでドライバーに警告をするものだ。

従来から、メルセデス・ベンツは高い小回り性能が美点だが、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、その点がさらに進化。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けることで、日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。セダンの最小回転半径は5.0m(非装着モデル:5.4m)を実現している。

パワートレインは、ISG、もしくはプラグインハイブリッドにより全ラインアップが電動化された。E200には、エンジン単体で204PS(150kW)、320Nm を発生する、新型の2.0L直列4 気筒ターボエンジンの「M254」を搭載。E220d には、エンジン単体で197PS (145kW)、440Nm を発生する、2.0Lのクリーンディーゼル直列4 気筒ターボエンジンの「OM654M」が搭載される。
両パワートレインとも、エンジンとトランスミッションの間に配置される電気モーターのISGによって、短時間、最大で23PS(17kW)、205Nmのブーストが可能で、従来型のE200と比較しても、エンジン、モーターの双方がより強力になっている。また、E220d においては、高トルク、省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与している。
トランスミッションには、全モデルに「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。

LE VOLANT web編集部

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