パッカードは言わずと知れた高級車であるが、その本領は戦前に発揮しつくされた感が強く、1950年代までメーカー自体は存続したものの、昔の面影さらになしという状態であった。末期にはスチュードベーカーが吸収してその兄弟車となり、1958年型を最後に消滅した。このシリーズにパッカードを加えたエクスナーには、そうした惨状をパッカードとして認めたくない気持ちがあったのかもしれない。 写真:秦 正史、羽田 洋 記事にもどる