ホビーショップの棚にないことが想像できないキットというものがあって、戦後無限に続くかに思われたアメリカの楽観主義がスプートニク・ショックや核戦争への不安、ベトナムの泥沼化、不況などで揺さぶられ、結果コストに敏感となった中産階級の家にはファルコン、コルヴェア、ヴァリアント……「身近にあったもの」というのは、プラモデルとして意外に望まれるテーマなのだ。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋 記事にもどる