4種のレストア・サービスが日本でも提供可能に
カリフォルニアを拠点とするラグジュアリー・スペシャリストで、空冷ポルシェ911オーナーとのコラボレーションによるレストアで世界的に知られるSinger Vehicle Design(シンガー・ヴィークル・デザイン)は、高級輸入車正規販売店コーンズ・グループと、日本でのレストア依頼をサポートするパートナーシップ契約締結を発表した。
シンガーは現在までのところ北米・欧州・オーストラリア・アジアで事業を展開しており、日本への進出は、ラグジュアリー市場で豊富な経験を持つ世界一流の事業者とパートナーシップを結ぶという、世界戦略の一環とのことだ。
日本でレストアを依頼する顧客は、コーンズ・グループのサポートチームにより、シンガーのレストアサービスについて理解を深め、要望について話し合えることとなる。また、シンガーの既存顧客のみならず、今後日本でシンガーが再構築したポルシェ911を所有することになる顧客も、日本国内での専門的なサービスやメンテナンスの幅広い利用が可能となるという。
さらにシンガーは日本語サイトを公開した。このサイトは英語以外の言語では唯一となるもので、日本のマーケットを重要視する世界戦略の、ひとつのエビデンスでもあるとしている。
シンガー日本語サイト
シンガーとコーンズ・グループはメディアにも向けたイベントで、各レストアサービスを代表する4台の車を日本で初めて展示した。シンガーによって再構築されたポルシェ911 Reimagined by Singerは、オーナーのタイプ964ポルシェ911を個別にレストアしたユニークなモデル。「Classic」および「DLS」サービスは自然吸気車のレストア、「Turbo Study」および「DLS Turbo」サービスはターボチャージャー搭載車のレストアとなる。
※画像は左から「Classic」、「DLS」、「Turbo Study」、「DLS Turbo」
パートナーシップ契約締結にあたっての各氏のコメント
シンガーの創業者にして会長であるロブ・ディキンソン氏は、以下のようにコメントしている。
「2009年にシンガーを設立して以来、私たちの使命はポルシェ911の素晴らしさと伝統を称えることでした。私たちの目標は、この象徴的なスポーツカーへの情熱を共有する、世界中のオーナーやエンスージアストとつながることです。優れた自動車文化の中で911が熱狂的な支持を集めている日本で、私たちが活動できることにワクワクしています。コーンズ・グループは、日本市場で成功するために必要なことを深く理解しているラグジュアリーのスペシャリストであり、彼らが私たちのそばにいてくれることは大変うれしいことです」
また、シンガーCEOのマゼン・ファワズ氏のコメントは次の通り。
「私たちがポルシェオーナーのために行う仕事は、美しさ、クラフツマンシップ、革新性にフォーカスしています。私たちの卓越性へのコミットメントを共有するコーンズ・グループと日本でパートナーシップが組めることをとても喜んでいます。そして、これらの素晴らしいクルマと、カリフォルニアとイギリスの素晴らしいチームを、世界中の新しいオーディエンスに紹介できることを楽しみにしています」
左から、マゼン・ファワズ、ロブ・ディキンソン、林誠吾の各氏
コーンズ・モータース代表取締役社長兼CEOの林誠吾氏は次のように述べた。
「コーンズは、1964年に総代理店としてラグジュアリーブランド車の輸入を開始して以来、2012年からは正規ディーラーとして、最高の製品とサービスの提供に努めてまいりました。さまざまな時代の変革の中、60周年となる節目の年に、新たに我々が目指すところである自動車のサステナビリティの一つの手法であるラグジュアリー・レストレーションの世界を牽引するシンガー社とパートナーシップを締結できたことを、心から誇りに感じています。日本にシンガーで再構築された多くの911ポルシェをお届けできることに、今から心が躍ります」