世間がどんなにマスタング風邪にやられようとも、フォードとの非常に厚い信頼関係の下、キット化が続けられてきたファルコン。1969年はついにそうした「伝統」の行き止まりとなってしまった。コンパクトとしてのファルコンは翌1970年にはフォード・マーベリックに取って代わられ、1970年型ファルコンは数ヶ月に満たない命に終わった。同年中にその名は復活したが、それはトリノの下級モデルとしてであった。 写真:羽田 洋、畔蒜幸雄、秦 正史、渡邉準一 記事にもどる