ポンティアックのトップラインであるボンネヴィルは、アメリカンカープラモ視点でいえば、最大のエンジンを含めトップ・パフォーマンス・オプションの豪華詰め合わせのように機能する面が確かにあった。そこをMPCは抜け目なく意識しており、当時のアニュアルキットへの盛り込みはひたすら贅を尽くしたものだった。アフターマーケット・パーツなど夢にもあらわれない時代、たとえ突飛にみえるカヌーであっても、それはユーザーの愉しみの拡張に大いに貢献した。 写真:羽田 洋、畔蒜幸雄、秦 正史、渡邉準一 記事にもどる