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【Top articles】自然吸気V12を積むフェラーリの最新進化版「12チリンドリ」が日本上陸

最高峰のパフォーマンス、快適性、美しいデザイン性を備えた、フェラーリの新しいV12フラッグシップモデル、12Clindri(ドーディチ・チリンドリ)が日本で初公開された。プロダクトのキーパーソンも本国から来日して、その全貌が直接語られた。

“12気筒”の名を冠した最新のV12フラッグシップ

Ferrari 12Clindri(フェラーリ・ドーディチ・チリンドリ)が6月11日にジャパン・プレミアを果たした。

FERRARI 12CILINDRI(フェラーリ・ドーディチ・チリンドリ)

ドーディチ・チリンドリは、新しい自然吸気V12エンジン(F140HD)を搭し、最高出力830ps/9250rpm、最大トルク678Nm/7250rpmを発揮。改良されたコンポーネントやソフトウェアは、すでに812コンペティツィオーネにも一部採用されており、さらにV12の最高回転数を引き上げるためにエンジンコンポーネントなどもチューニングが施されている。

新しい自然吸気V12エンジン(F140HD)を搭し、最高出力830ps/9250rpm、最大トルク678Nm/7250rpmを発揮。最大トルクの80%をわずか2500rpmから発揮され、最高のスロットルレスポンスと瞬時のピックアップを実現。

またV12の大きな魅力のひとつでもあるエンジンサウンドは、吸排気ダクトを最適化することで、点火順序による倍音成分をすべて響かせるサウンドを作り上げたとされる。

シャシーも一新され、ボディは総アルミニウム製。ダイナミクス性能は296GTBでデビューした「ABS Evo」と「6Dセンサー」が採用され、これにより「PCV(バーチャル・ショート・ホイールベース)3.0」や「SSC(サイド・スリップ・コントロール)8.0」などによるシステム制御が可能となり、正確で無駄のない、パワーコントロールやブレーキ制動が実現されている。

ドライバー用とパッセンジャー用の2個のモジュールからなるデュアル・コックピット・アーキテクチャーを採用。シートや他のエレメントにはリサイクルポリエステルを65%含むアルカンターラをはじめ、サステナブルな素材が幅広く採用されている。

デザインはクリーンなラインで構成され、ノスタルジックとは一線を画した未来的な佇まいが特徴。フェラーリS.p.A.ヘッド・オブ・プロダクトマーケティングのエマヌエレ・カランド氏はイベント後に行なわれたグループインタビューで、「新車を開発する時、過去にはとらわれない。過去のモデルからインスピレーションを受けてもひとつのモデルに立ち返ることはない」と語り、伝統的なデザイン要素とは異なるデザイン要素を模索することも目標のひとつであったと打ち明けた。

またカランド氏は、新しいV12は今と過去で変わったことを問われると「フェラーリの進化に合わせて、お客さまがその進化を求めるように変わってくる」と語り、ブランドとしての矜持を覗かせた。

フェラーリS.p.A.ヘッド・オブ・プロダクトマーケティングのエマヌエレ・カランド氏。「ドーディチ・チリンドリはフェラーリのDNAを明確に理解しているジェントルマンドライバーのために設計された、ひと握りの人のためのモデル」と語った。

問い合わせ先=フェラーリ・ジャパン TEL03-6890-6200

フォト=フェラーリ・ジャパン ルボラン2024年8月号より転載
CARSMEET web編集部

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