徐々に大きくなっていった初代マスタングの最終年、1973年型マッハ1。欧州車的な感覚を打ち出して登場し人気を集めたマスタングであるから、ダウンサイズを望む声も多く、それに応えたのが翌年型からのマスタングⅡであったが、初期こそ販売は好調であったものの、その勢いはすぐに萎んでしまった。やはりアメリカ人の感覚としては、ある程度の車体の大きさとV8エンジンが不可欠というのが、1950-1960年代を通して浸透していた結果であろう。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる