直線的なエッジのプレスが入ったフェンダーなど、エルドラドとの共通性を色濃く感じさせる二代目トロネードのボディ。独特な形状のノーズ中央部の造形は、先にお見せしたコードの“コフィン・ノーズ”にオマージュを捧げたものである。FF乗用車の先達である戦前のコードに敬意を示したかたちだが、このスタイルを実現するためグリル開口部をバンパーの方に組み込むという凝りようであった。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる