こちらは前述の、記念すべき初版のアーテル製スカウトII(1976年型)であるが、ここにはよく日に焼けてサングラスをかけたドライバーが描かれている。これがフィギュアとしてキットに含まれていないことが当時少々物議を醸し、アーテルは翌年型への改修にあたって、箱絵を無人のものに差し替えた。「内容に含まれないものはパッケージに描いてはならない」という窮屈な時代(写真箱の時代)はこの時期に萌芽しつつあったのである。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋 記事にもどる