バンのキット化は毎年めまぐるしいマイナーチェンジとはほぼ無縁で、デカール中心の外装をいくらでも差し替えて新製品化できるメリットは確かにあったが、それで満足するほどユーザーが愚かでないことはメーカーもよく理解していた。時代の気分とも、単なるこけおどしとも取れるソーサラーのデカールは、ヒット映画『キャノンボール・ラン』エマージェンシー・バン登場前夜の幾多のリリーフ登板といった趣がある。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋 記事にもどる